『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

  本公演 (2013年/9月) より

『夏の終わりの妹』

Jun. 29, 2016

『子どもたちは未来のように笑う』
──いま子どもを産むということ

9月本公演

その日、世界中でたった一組しかセックスをしていなかった奇跡的な十五分があった。女は幸福な妊娠をする。それはたった十五分間の奇跡の子といっていいだろう。女たちを取り巻く社会は刻々と変わってゆく。政治が変わろうとしていた。戦争が間近にある。だが、母親の胎内にいる奇跡の子どもは、まだなにも知らず、羊水のなかで笑っている。多くの子どもと同じように、女たちは気づくのだ。自分たちが不安に思っているあいだも、子供たちは笑っている。

 まったく遊園地再生事業団の公演サイクルは長い。また2年ぶりです。
 『子どもたちは未来のように笑う』が上演されます。

 今回は、驚くべきことに「こまばアゴラ劇場」とのコラボレーション企画。アゴラ劇場で上演するのも初めてです。この空間ならではの舞台が作りたかった。というか、以前から、たとえば横浜の「STスポット」のような空間で舞台を作るのが理想だったわけです。ごくあたりまえの声で語りたい。小声で言葉を伝えたい。すぐ間近で誰かに吐息のようなそれが届くのなら。えーと、大きな劇場からの仕事に疲れていたのもあるのですが。多くは語るまい。ま、来年、またやることになるのですが。それはそれ。

 そして今回のテーマは「いま子どもを産むということ」です。

 2011年の震災をはじめとする、さまざまな出来事(原発事故は大きな意味を持ちました)のあと、多くの友人が子どもを産んだ。事故後、産まれてすぐ、関西に住居を移した友人もいたし、九州に移住した家族もいた。それを私は肯定する。それほどあの事故は人を不安にさせたし、そしていまでは忘れかけているような状況もまた、奇妙でならない。なにしろ大変なことがこの国で起ったのだ。
 あるいは、子どもを育てる環境が、またべつの意味で問われている。
 保育園が不足し、仕事をやめなければならない女性が増えているという。
 そして、またべつの側面から考えようと思った。子どもは産まれる。男と女が出会う。セックスする。自然はそのように動き続ける。それは不思議だ。不思議でならない。女性のからだに変化があらわれる。そして、だめなのはいつだって男だ。
 これはディスカッションのための舞台だ。対話すること。作品を通して対話したい。「いま子どもを産む」ということについて考える。とはいっても、それは「演劇的」でなければ意味がない。三月の「ワークインプログレス」を経て、さらに六月の「リーディング公演」を通じて九月の本公演へ。対話の果てに、まったく異なる舞台になるかもしれない。まっとうなドラマを私は書くかもしれない。そして、予告しておきますが九月は変わりますよ。がらりと変わります。

 九月。まだ残暑の季節かもしれない。けれど、もう秋になります。どうか、こまばアゴラ劇場へ。

遊園地再生事業団マーク


WORK SHOP

 2011年の三月に実施した『春式』、そして、2012年の九月に実施した『夏型』のようなワークショップはこれからも機会があったら開きたいと思っています。春はなにかを始めるのにはちょうどいいというものの、とはいうものの、最近の宮沢はどうかと思うほど忙しい。冬にやるなら、『冬物』(仮)にしようと思っていたのですが、そのネーミングはどうも気分が晴れない。また考えます。まったく異なる種類のワークショップをやりたいものです。その方法も思案中。来年は3月の後半あたりに『春式』をやりたい気持ちにもなっています。そのときはまた報せます。

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牛の知らせ もう今年も夏ではないか 2016/06

 遊園地再生事業団は、九月(2016年9月)こまばアゴラ劇場とのコラボレーションで『子どもたちは未来のように笑う』(本公演)を上演する。三月(2016年9月)に「ワークインプログレス」があり、6月には「リーディング公演」があった。この「リーディング公演」は以前からやりたかった方法。まず俳優には舞台に上がって初めて台本が渡される。つまり稽古初日の本読みの様子を観客に見てもらうこと。やりたかったんだこれ。リーディングってつい稽古をしっかりやってしまうが、それにどんな意味があるかだ。できたばかりの戯曲を俳優のからだを通して外に声として発する。すると書いたものにミスはつきもの。あるいは変な箇所がある。なにしろ、名前しか登場しない人物のその名前が出てくるたびに変わっている。あきらかに変だ。そうしたこともあって、リーディング公演は面白かった。会場は渋谷の「サラヴァ東京」。あまり人数は入れない場所だが、この試みには相応しかったかもしれない。舞台は着々と進行しています。そして、宮沢個人としては、去年、『東京大学[地下文化論]講義 決定版』(河出書房新社)を刊行し、さらに、同じ河出書房新社から、『90年代地下現象学講義』の刊行を予定している。NHK出版からは「ニッポン戦後サブカルチャー史ll」を早く刊行したいと、もう何度も懇願されている。だけどねえ、書けないんだよ、困ったことに、これが。あと、連載でエッセイも書いてますよ(「考える人」誌など)。ほんとにくだらないエッセイだって、まだ私は書く。かと思えば朝日新聞で書評も書いているし、朝日新聞出版のPR誌「一冊の本」でもばかばかしいエッセイの連載を予定。戯曲も書きます。小説も書きます。ぜったい書くぞ、小説。書きたいことがあるのだ。

 そのように今年もなんだかんだで忙しい。仕事があって幸いです。

                       ──宮沢章夫


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遊園地再生事業団が運営するWebSite PAPERSです。遊園地再生事業団の活動予定、主宰する宮沢章夫の個人的なPage、ほかにも、WorkShop情報、などで構成されております。毎週火曜日更新というのが本来のPAPERSだがそれは土台無理。というか、いまとなってはどうでもいいことになってしまった。ぼちぼちやってゆく。繰り返すようだがぼちぼちだ。

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