なぜ「メンバー」なのか Why "Member" ?
遊園地再生事業団は「劇団」ではない。そこには「劇団論」「組織論」について思うところがあって意図的にそうしているが、ある日、音楽関係の「バンド」における「メンバー」という集団創作の形態に興味を持ち、そのゆるやかな関係が演劇で成立しないか考える。思いつきにすぎないが。その後、それについてムーンライダーズの鈴木慶一さんから、「メンバーは五人までだよ」と忠告を受ける。それで五人と決めていたが、俳優だけではなく、映像をはじめとするメンバーがいたほうがなにかと面白いのではないか。演劇の集団というより、演劇を中心としつつ、もっと大きな枠の「クリエイター集団」を作る方向に考えが傾いており、さまざまな種類のクリエイターをメンバーとして迎える構想もある。これからのメンバーに期待していただきたい。