Jul.31

■久しぶりになにもしない一日。『SIGHT』に九〇年代の日本映画に関するアンケートを書かねばならないが、九〇年代に見た日本映画で印象に残っているのは三本くらいのような気がする。しっかり見ていないので選ぶという行為もおこがましい。困った。そういえば、かつて子役だった者が殺人に関わり判決が出たというニュースを見た。弁護側の主張がすごい。被告は子供時代芸能界で育ちそれがために問題解決能力に欠けていたとのこと。そんなことを言ったら、唐十郎さんや佐藤信さん、白水社のW君が黙っちゃいないと思う。多いね、子役だった人。しかも弁護側が言う「問題解決能力に欠けていた人」が市会議員かななにかしていたっていうのはどうなんだ。こうして、七月も終わる。
(23:35 Jul.31 2000)

Jul.30

■『草の上のキューブ』は百二十枚まで書き上がって予定のほぼ三分の二。ひと息ついた。めまいがするような作業。なぜこんなに苦しいのか。あるいは、『サーチエンジン・システムクラッシュ』はなぜあんなに勢いよく書けたのか。わからない。夕方、涼しくなってから外に出た。本屋に入ったがめぼしい本はなかった。
(0:26 Jul.31 2000)

Jul.29

■いまや、モバイルというか携帯端末というか、その世界では、PalmやVIisorが人気だが、いまだにわたしはHP200LXを使っているのだった。で、電池を入れる部分のふたがどうも調子悪くて困っていたが、ある人から壊れたHP200LXを譲っていただいた。ふた部分を交換したのだった。で、家に戻って二つを並べてみると僕が元々持っていたHP200LXはすごく汚れている。煙草のやにである。なんだかいやな気持ちになった。
(1:13 Jul.30 2000)

Jul.28

■気がついたら金曜日で、毎日新聞の締め切りのはずだが連絡がない。とりあえず書いてメールで送る。あとは小説。昼間、七枚ほど書く。少し涼しく、こんな天気がいつまでも続いてくれればと思う。そういえば、夕方、豪徳寺の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、わけのわからない男が店のマスターを相手に話している。彼とは親友なんですよと言いつつ彼と呼ばれる人の名刺を出していたが、「名刺」はこのようにも使われるのだと思うと、やっぱり名刺を使いたくない。男は話し続けていた。いやな気分になってすぐに店を出た。
(22:44 Jul.28 2000)

Jul.27

■一日、『草の上のキューブ』を書いていたのだった。かなり進む。ロッキング・オンの会社が出している『SIGHT』という雑誌で九〇年代の日本映画という特集があるらしくアンケートを頼まれている。メールに返事を書こうと思いつつどうも書けない。これを読んでいるようなのでとにかく今月末には送るから安心しろと言いたい。池袋の書店でバイトしている人からはNHKラジオで放送された、『茫然とする技術』の朗読を聞いて本を買いに来た人がいるとの報告。ありがてえ。とにかく小説。なにはなくとも小説である。
(2:14 Jul.28 2000)

Jul.26

■雨が降っているというのはもちろんだが、気温が下がっても湿度が高く、キーボードの周辺がべたべたする。『草の上のキューブ』を書く。朝日のYさんから原稿の催促がある。火曜日だと思っていたらもう水曜日だ。慌てて書き出したがものの三十分で書けてしまった。だが、小説は苦しい。べつにエッセイを書くとき手を抜いているわけではないがどうも書けてしまい、書けてしまうことに疑問を感じる。人がどういう考え方をしようが構わないわけで、否定はしないが、「このへんでやっていると楽だ」というところで仕事をしたくない。それこそがハッカーの精神だ。ラジカリズムである。よくわからないが。
(0:48 Jul.27 2000)

Jul.25

■一日、雨模様。小学館から出る日本古典文学全集の月報に書いた原稿のゲラを戻す。『堤中納言物語』にある、『虫めずる姫』はいい。おそろしげなる虫を集めるわけのわからない娘の話。いったいこれはなんだろう。一日、『草の上のキューブ』のことを考えていたわけだが、どうもうまく書けない。で、こんなものを見つけた。

(01:09 Jul.26 2000)

Jul.24

■それにしても暑い。Macのファンはコンピュータ内の温度を感知して回転速度が上がる仕組みになっているらしい。暑い日ほどものすごい勢いで廻ってうるさくてしょうがない。PowerMac G4 Cubeはファンがないという。さぞかし静かなんだろうと欲しくなった。翔泳社のE君からメール。カフカの『変身』をネタに様々な文体模写をするスレッドが2チャンネルの掲示板で進行しているそうだ(ほかの方からも同じ内容のメールをもらった)。僕の文体模写したやつもいる。ああ、俺、書きそうだこういうこと。内田百間(字がちょっと違う)、マルケス、バロウズ、ヴィトゲンシュタイン、中上健次などが面白い。よくできてる。笑ったのはサリンジャーだ。かなりいい。で、読みながら、文体模写とパロディはべつの形式かもしれないと感じた。文体模写と言いつつ、たとえばテレビの、「きょうの料理」風なものをあてはめるのは、パロディのアイデアだけのものになってつまらない。文体模写もパロディの一種だろうけど。十五年ほど前、ラジカル・ガジベリビンバ・システムをやっている頃、われわれは、「パロディ」という形式はすでに古いと考えていた。いくらよくできていてもパロディになったらそのアイデアは捨てる。文体模写はまたべつの行為かもしれない。これ、書き出すと長くなるのでまたの機会にしよう。朝日新聞のYさんは僕の文体を模写して近況をメールに書いてくる。なぜなんだ。
(23:04 Jul.24 2000)

Jul.23

■小説が書けなくて苦しんでいるところへ妹が訪ねて来る。すぐ帰るかと思ったら、帰らない。明るいので救われるが。『草の上のキューブ』を少し直し、六十八枚まで書く。どれくらいの長さになるかわからない。まあ、『28』もそうだが、こつこつ積み上げるような作業。納得のゆく作品になるまでただ書く。
(7:57 Jul.24 2000)

Jul.22

■小説を書く気がなくなってしまった。書きかけの『草の上のキューブ』を読み返したがつまらない。なんとかしなければ。部屋も片づけないとどうにもでたらめである。
(4:15 Jul.23 2000)

Jul.21

■京都で学科会議。朝、十時半に家を出て、帰ったのが深夜十二時過ぎ。大学ではいろいろな話を聞く。大学のことをよく書いているが、これまで僕が秋から教える学校名を記していなかったのではないか。京都造形芸術大学の映像舞台芸術学科である。突然、そんなことを書いたのは、この日記を大学の事務局の人たちが読んでいるらしいという話を聞いてサービスしているわけではないのだ。しかも、校舎まで行くあの急な坂をなんとかしてくれ、このままじゃ俺は体力が増進して健康的な人間になってしまうとか、研究費で買うことができる書籍にいちいち大学のスタンプを押さなきゃならないのはどうなんだ、ことによると家に来た人に、僕が学校から本を盗んだと思われやしないかとか、そういったことを言いたいのでもないのである。学科会議に出たらいろいろな人が読んでいると知った。へたなことは書けません。ところで、大学の施設は金がかかるのだなあと思ったのは、映像のラボを作るのに業者が出してきた見積もりがコンピュータ機器の設備だけで四億円だそうだ。みんな腰を抜かした。業者の人はなんでもないことのように、「四億円ぐらいでやりますか」と、よくある居酒屋の人の「じゃあ一人三千円ぐらいの予算で」といった口振りだったらしい。いま計画されている予算でいうと、居酒屋の人に、「150円しかないんです」と言っている感じだ。あ、思い出した、かなり以前、教務課に電話して、他大学から年三日の集中講義の話をいただいたがよいのでしょうかと問い合わせたがまるで返事がない。困っているのだが、べつに、この日記を事務局の人が読んでいるからと書いているわけではけっしてない。その大学から催促が来ているが、こうなったら返事がないのはいいということだろうと解釈させてもらおう。だが、大学が発行している瓜生山通信などの出版物に原稿を頼まれているのに何も書いていないので、弱味があるのも否めないのだった。
(6:39 Jul.22 2000)

Jul.20

■京都に行く予定が入って一日小説が書けないのできょうこそはと思ったが、暑くてだらだら過ごしてしまった。もうひとつ乗らない。仕方がないので毎日新聞の連載を片づけ、夕方、経堂の喫茶店で本を読んだ。本を読むのが仕事である。で、『28』はもっと時間をかけてじっくり取り組もうと考える。なにもあせることはないな。書き始めてからこれまで五年ぐらい経っているのだし、完璧なものにするには、慌てて発表する必要もない。
(10:29 Jul.20 2000)

Jul.19

■井の頭線の久我山という駅にはじめて降りた。用事を済ませバスで京王線の千歳烏山に行く。知らない町を歩くのは面白い。いま書いている小説は『28』だが、もう一本書いているのが、『草の上のキューブ』という作品。新しいMacはキューブ型をしていて、「PowerMac G4 Cube」というらしく困った気分になっている。まあ、関係ないが。iモードでこの日記を読んでいる人からメールをもらった。うれしかった。このところ調子がすこぶるよかったのに身体が痛い。
(0:29 Jul.20 2000)

Jul.18

■朝日の原稿を片づけたが小説はあまり書けない。考えているうちに一日が終わる。大雑把な構想はあるがそこに至るディテールが浮かばない。本も落ち着いて読めず、暑いし、湿度は高いしでいらいらしてくる。大学から、京都までの新幹線のチケットが送られてきた。封筒の中にチケットと研究室のKさんの手紙、学生からの手紙も入っていた。それはうれしかった。
(1:38 Jul.19 2000)

Jul.17

■京都の大学に電話して金曜日のことを話す。学生がこのページを見ているらしい。大学にあるコンピュータを使っているとのこと。金曜日は日帰りだ。学生とゆっくり話もしたいが、まあ、秋からいやでもそうなるからいいとしよう。AirpadProというマウスパッドを買ったのだった。「史上最強のマウスパッド」と謳い文句にある。マウスの動きがなめらかで気持ちがいい。表面の感触もいいし、なにより半透明なだけのシンプルなデザインが気に入った。HappyHackingKeyboardとAirpadProの組み合わせがいまもっともかっこいい。ということになっている。朝日から原稿の催促。小説は少し。
(0:04 Jul.18 2000)

Jul.16

■『28』を書いている。四百枚。エアコンのない仕事場は異常な暑さだ。夕方になって、外に買い物に出かけたがやはり暑い。『一冊の本』のOさんから電話があり連載を書かねばならないと思い出す。皆既月食がやけにはっきり見える夜だった。
(1:35 Jul.17 2000)

Jul.15

「ノートのページ」更新。異常な湿度の中、『28』を二十枚ほど書く。ほんとうに書けてしまった。あと百枚とちょっと。それから推敲。直しをし、凝縮し、今月中には新潮のNさんに渡せるのではないか。向こうが夏休みだったらどうするかだ。それでようやく、『草の上のキューブ』の続きを書く。せっせと夏は小説に取り組むことにする。昼間の三時、永井が事務所に届いているものを持ってくる。そのときまだ寝ていたのはなさけない。来週の金曜日、また京都に行く。
(2:05 Jul.16 2000)

Jul.14

■朝日新聞と毎日新聞の連載をはさみつつ、『28』をせっせと書いている。きょうは調子よく十枚ほど進む。もうずいぶん昔、ある作家が一日五枚以上書くと筆が荒れるということをどこかに書いていた。書けちゃうものはどうしたらいいのだろう。へたすると二十枚ぐらいいけるのじゃないかと思うときがある。たしかに書けるのをぐっとこらえ、書かないことも必要かもしれないと思うときもある。夕方、経堂のはるばる亭でラーメンを食べる。たまたま自転車で通りかかったら珍しく席が空いていた。この機会をのがす手はない。
(11:34 Jul.14 2000)

Jul.13

■夕方、京橋にある映画美学校の試写室に行った。古い建物のなかにあるが、古さに味があった。試写室の前にある天井の高いロビーのような空間がとてもいい。銀座周辺にはこの手の建物がまだ残っている。映画についてはまたべつの機会に書くことにしよう。昼間は『28』を五枚ほど。冷房のない仕事場は地獄だが、小説を書く身体が戻ってきたらしく調子が出た。
(3:22 Jul.14 2000)

Jul.12

■白水社のW君からのメールで大人計画の松尾が昼にやっているタモリさんの番組に出ることは知っていたが、見るのを忘れてしまった。どんな態度でテレフォンショッキングってやつに出ていたのだろう。W君はこの日記をiモード(iモード版世田谷日記)で読んでいるという。毎日、iモード版も更新しているが、読んでいる人がいるのかどうか疑問だった。だけど、たった一人だとしたらどうだ。W君のために更新しているようなものじゃないか。小説を少し書いたが、身体が温まらない状態だ。スポーツ選手じゃないが身体が温まらないと人はなにごとも調子が出ない。のらないというか、どうもだめである。やはり中断がまずかった。おまけに、「トップページ・ベータ版」まで作ってしまったし、小説の調子が悪いと日記が長くなる。あと湿度が高くてキーボードがべたべたする。キーが指に吸い付いて勢いよくキーが叩けない。手の汗も気になってやたら手を洗う。それで思い出した、たしか法政大学出版局から出ていると思ったが、『ナチスドイツ 清潔な帝国』という本を探しているのだった。ああ、そうか、「牛乳」というやつはある特別な幻想のなかにあるのだなあ。雪印が失ったのは共同幻想における神話である。牛乳神話だ。この回復はかなり困難だろう。回復するには、「ほかより五倍濃い牛乳」といったものにしないと、神話の崩壊はべつの切り口で補完できないはずだ。「安全」だけではだめだ。「五倍濃い」は、神話の内部にありながら経済的にも人をくすぐる。五倍濃かったら、たとえ雪印でも俺は飲む。
(0:07 Jul.13 2000)

Jul.11

■Fさんのサイトに関して本人からメールをいただいた。ありがとうございます。それとはべつに、コンピュータのことやWeb関係でわからないことがあるといつも教えてくれるSさんからもメールが届いた。Sさんが教えてくれた「Fさん」のサイトは、またべつの「Fさん」で、べつの「Fさん一家」を私は拝見してしまったのだった。.comと、.org。Sさんの親切には感謝したが、いったいそちらのFさん一家はどんな方なのかと謎が出現。でもなんだかうれしい気分になった。さて、こんなときに私はPAPERSの、「トップページ・ベータ版」を作っていたのだった。HOTWIREDのスタイルである。HOTWIREDの、あるページをお手本にしたが、ソースを調べると技のデパートだ。強引とも言えるグラフィカルなデザインの方法である。で、PHOTOSHOPで透明GIFを作っていたら謎の現象にはまった。五時間は無駄に過ごした。高さ2ピクセルの画像の一部を透明化しようとすると、下1ピクセルの部分にある透明になっては困る色がなぜか消える。同じ色なのに、上1ピクセルは消えない。これがわからない。試しに3ピクセルにすると、やはり、2ピクセル目が消え、3ピクセル目は消えない。謎。仕方がないので、FIREWORKSで透明GIFを作る。簡単にできました。こんなことをしていてはいけないのだが。あいだに小説を少し書く。
(3:57 Jul.12 2000)

Jul.10

■インターネットをぶらついていたら便利なソフトを発見した。有名なのかもしれないが、INTER Clipというソフト。WindowsとMacを繋ぐと書けば、僕も使っているWIN MOUNTERなどいろいろあるが、INTER Clipが便利なのは、クリップボードの中身をオートマチックに送ってくれることだ。たとえば、Windowsでメールを受け取りMacに関連するURLなどがあった場合、それをコピーし、INTER Clipを起動、クリック一発でMacのクリップボードに送信してくれる。だからそのままブラウザの、「ナビゲーターで開く」とかにペイストするだけ。いままでいちいちファイルを作ってはMacに送っていたわけで、これは便利だ。相互にそれが可能。試用版は文字制限があるがURL程度を送るなら試用版で問題なし。しかも高速。いうことなし。そういえば、知人のFさんのWebをものすごくひさしぶりに訪ねたら、「蕎麦ふか川」というページになっていて、最初、冗談だと思ったら、ほんとうにお蕎麦屋さんだった。伊丹市にあるそうだ。無性に蕎麦が食べたくなった。京都に住むようになったら行こうと思ったが、京都と伊丹市はどれくらいの距離なのだろうか。あと、Fさんのページはどこに行ってしまったのだろう。小説は進まず。
(2:43 Jul.11 2000)

Jul.9

■二日続けて小説を書かないで過ごしてしまった。ついウィンブルドンのテニスなど見る。とこれを書いている途中でやはりテニスを見、朝になっていた。突然だが、「ノート」のページを更新したのだった。思うところあって書いたのだ。二ヶ月ぶりである。やらなくちゃいけないことはいっぱいある。やりたいことも目白押しだ。
(6:34 Jul.10 2000)

Jul.8

■小説も第二章まで書き上がり少し休憩。昼間、天気がよくて気持ちがいいので自転車で世田谷周辺をぶらぶらする。最近、この日記はほぼ小説を書いていることばかりの内容だが、実は二本の小説を平行して書いていることについては触れていなかった。だからわかりやすいように作品名を記せば、三分の二まで進んだのが、『28』という題名の長編。このところ中断している中編は三分の一まで書いたが、『草の上のキューブ』という題名。『28』はもう五年ほどだらだら書いている。『草の上のキューブ』は三月ぐらいに思いついて書き出した。この二作を今年中に発表する。自作機3号にWindows2000をインストールしてある。環境を整えメイン機にしようとするものの面倒でしょうがない。自作機3号はAthlonというCPUが入っていて高速だがFANの音がすごい。ものすごい騒音だ。夏は特にFANが激しく回転する。夏だなあ。一年でいちばん好きな季節だ。
(3:17 Jul.9 2000)

Jul.7

■台風が接近している。一日中、ほぼ雨。夕方、毎日新聞の連載を書いたが、それ以外は小説を書いて一日が過ぎてゆく。三分の二までようやくこぎつけた。あと一六〇枚以上は書かなければならないが、ここまで来ると、一六〇枚なんてたやすく感じるから不思議である。
(1:11 Jul.7 2000)

Jul.6

■相変わらず暑い一日。お中元をいくつかいただく。以前、試写会は苦手と書いたが、ひとつだけ見たい映画がある。『路地へ 中上健次の残したフィルム』という作品。来年、ユーロスペースで公開されるそうだが、試写会のお知らせの葉書を見ていたら無性に行きたくなった。夏芙蓉の花である。

(22:25 Jul.6 2000)

Jul.5

■以前、Yahoo!オークションにタイムマシンが出品されていると書いたが、そのときにはもうすでに削除されたあとで、見ることができなかった。そのログが残っている場所をTさんという方からメールで教えていただいた。ものすごく面白い。よくぞ残しておいてくれた。それで本日より小説執筆再開。またふだんの生活が戻ってきた。
(23:35 Jul.5 2000)

Jul.4

■東京に帰ってきた。いろいろなことがあったのだった。はじめは少し憂鬱だった小学校の同窓会に参加したが、とても面白かった。驚いたのは参加率が異常に高かったことで、なにしろ、男は一人しか欠席者がいない。なにより面白いのは面影は残していながらずいぶん変わってしまったことだが、様々な職種にそれぞれつき、みんないい顔をしてる。あと、その町の市役所に勤めてるやつからもたらされた情報によると、僕が書いたその町に関する文章を読んで市長が怒っていたという。愉快である。
(2:19 Jul.5 2000)