u-ench.com 1998-1-20 vol#17


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宮沢章夫 akio@u-ench.com

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遊園地再生事業団が運営するWebSite PAPERSです。遊園地再生事業団の活動予定、主宰する宮沢章夫の個人的なPage、ほかにも、WorkShop情報、などで構成されております。毎週火曜日更新(の予定)ですが、昨年末は、どうも調子が悪かった。火曜日の未明に更新しようとして、それがずれこむことが多かった。今年は心機一転、またべつの気持ちでがんばる所存でございます。 WAT's NEW は、べつにありません。すまぬ。次はなんとかするつもりだ。バックナンバーこちら --> GO to BackNumberSalon
 


     「普通の生活」

 あるコンピュータ会社を退職した方たちによる、OB会というWebを発見した。そこに、「近況報告」というページがあって、それが面白い。人の人生は、なんでこうも面白いのだろう。

「昨年三月に長男・勝也が修士課程(専攻:物性物理)を修了して、就職し神奈川県におります。長女・由紀は昨年九月に結婚し(新姓:○○)ましたので、現在妻と二人暮らしです。 先日、30回目の結婚記念日を迎えました。妻・充はパッチワークの教室に通っています。私は、運動不足を解消するために、10年ぶりにSquareDanceを再開しました。センバツで甲子園出場! 由紀の夫の実弟・○○篤君が○○高校の選手として今度のセンバツ大会で甲子園に出場いたします。皆さんご声援をお願い致します」

 この
OB会はちょっと謎だけど、そこに書かれた、「人生」は、面白くて、ちょっとかなしい。


 
覆面パトカーがのせていたもの

 兜町の証券取引所で立てこもり事件があった日、わざわざそれを見に行ったW特派員はそこで、覆面パトカーを発見したという。そこには、いかにも場ちがいな、一台の車があった。ごくふつうの乗用車。どこかの家庭で乗られているかのように、車には、ぬいぐるみが並んでいた。だが、おどろくべきことに、そこから降りてきたのは、刑事だったのだ。
「覆面パトカーだ」
 
W特派員はそれでようやく事態がのみこめた。なんで、こんな場所に、ぬいぐるみを乗せた車があるのか。それは、覆面だったからだ。
 
ぬいぐるみによる覆面。
 ことによると、「改造車による覆面」とか、「救急車みたいな覆面」「霊柩車に扮した覆面」「戦車になった覆面」など、様々な「覆面」が存在しているのかもしれない。「覆面パトカー」は、あれでなかなか、あなどれないのだった。


   先週は休みだった

 ようやく、正月休みのとれた宮沢は、たっぷりむだな時間を過ごしていたのだった。いったい何をしていたのか。
 犬を見ていた。
 そうだ。
 それこそが、「犬を見る人生」だ。
 そんな理由で先週のPAPERSはお休みさせていただきました。



 今週も、1ページです。ところが、思いのほか、下にのびてしまった。また、よみずらいのじゃないかと、心配です。


よく、こういうものを見かける そんふうに言われても、わたしは困った気持ちになるのだ。
この、「わたしたち」には、私もふくまれるのだろうか。たしかに、Macは好きだけど、こんなふうに、ひとくくりにされるのはごめんである。
本来ならこうあるべきだ。
しかし、「LOVE 」なのは、ほかにもいろいろあって困るのがふつうだ。「カレーが好き」とか、「そばが好き」とか、「自転車が好き」「世田谷線が好き」「クスリが好き」「温泉が好き」「寝転がったまま、ポテトチップスを食べるのが好き」など、いろいろあるだろう。
で、こういうものを作りました
なんとも、平和な感じがしますね。好きなものはしょうがないじゃないかという頑固さがここには存在するし、もうこうなると、なんでもいいって感じがある。だけど、「わたし、カレー好きなの」なんていちいち、口に出して言ってたら、ばかな女子高生ではないか。
また、こういうものも あります。
だから、なんだってことでしょう。私も、Macで作っていますけれど、それをいちいち口に出す必要がどこにあるというのだ。レストランに食事に行って、その店に、「山田屋のフライパンで作りました」と、張り紙があっても、「ああ、そうですか」としか言いようがないじゃないか。で、とりあえず、こういうものを作ってみました。
いかがでしょう。
うちの場合、正確には、こういうことになっています。あと、いろいろなものの、手を借りながら作っているので、これもまた、書き出していったらきりがない。しかし、上のあれだと、なんとも、「固い」印象がいなめない。もう少し、ばかな感じが出ないだろうか。このままでは、コンピュータショップの店頭に貼られた、「正規代理店」といったやつの表示のようだ。
だから、これはどうだ
まあ、さっきのレストランの話のように、「そもそも貼らなきゃいい」のではないか。結局、こういったものは、「主張」ということになるのか。「メッセージ」か。だったら、最近、よく見かける、「あれ」をどう考えたらいいのだろう。いちいち彼らはこう口にする。
「再生紙を使用しております」
「広告批評」という雑誌からいただいた年賀状は、それを逆手にとって面白かった。「省エネ、省資源に協力しました」とあって、はがきの中央に、すごく小さな文字で、こんなふうに印刷されているのだった。
それと関係するのかもしれないけれど、個人のWebが、つい企業のWEbを模倣してしまいがちだ。デザインのお手本になってしまう。Webにあってヴィジュアルは大きな要素だからこそ、デザインに思想が反映し、うっかりすると、わけのわからないことが、そこに表現されてしまうのかもしれない。気をつけなければ。

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今週の歴史
1/20 一九五四年、円以下の小銭廃止。(え、ということは、俺が生まれる二年前まで、「銭」が使われてたっていうのか)1/21 一九六六年、薩摩・長州両藩の同盟成立。(以前も書いたようにわたしは幕末好きな人たちが苦手である)1/22 一九四七年、ヤミ取り締まりで東海道線に武装警官。(ふつうの警官と、武装警官は、どこがどうちがうのだろう)1/23 石原慎太郎「太陽の季節」に芥川賞。「太陽族」の言葉生まれる。(そういえば、このあいだの、芥川賞、直木賞は該当者なしだった。阿部君に取らせたいよ、早く)1/24 一九三五年、斉藤隆夫、衆議院で陸軍パンフレットを攻撃。(この陸軍のパンフレットに書かれていたスローガンがすごい。「戦いは創造の父、文化の母である」)1/25 一九六〇年、婦人警官10年ぶりに復活。(ということは、五〇年まではいたわけだ。この空白は何を意味するのだろう)1/26 一九四八年、帝銀椎名町支店で赤痢の予防薬と称し青酸カリを飲ませ十二人毒殺(いきなり、白衣を着た人に、予防薬だと言われて信じてしまった人たちの悲劇だ。「白衣=医療関係者」という記号は、いまではコントでしか有効ではない)


 池袋コミュニティカレッジ
 1月12日

 ワールドテクニックは、「ミニマルマルセ」の発表。印象に残っている映画を五分間で表現するという課題。これまで集団でものを作るとだめだった連中が、これに関しては、やけにいろいろなアイデアが出て面白かった。
 なかでも、音楽と、スケッチブックに書いた文字だけで表現した作品にはうなった。次々と変化する音楽。セリフはなく、ただ文字が表現する。この課題はこれまで何度かやってきたが、これは初めて見るアイデアだった。

 サマースクールは、「池袋征服作戦」という課題だったが、雪のため、次回に持ち越し、しかたがないので、次の次の週にやる、「調査と発表」の課題を各班ごとにミーティングする。
 これは、かつてやった、「町を測る」を発展させた課題。「町を測る」は手に手にメジャーを持ち、町に出ていってなんでもいいから測るという課題だった。それの反省点から生まれたのが、この、「調査と発表」だ。よくわからないタイトルだが。
 というわけで、これが12日の報告。19日分に関してはまた、次週に。

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SMALL WORLD
雪の日、宮沢は世田谷線が異常に混んでいたので、三軒茶屋から豪徳寺まで歩いた。死ぬかと思った。

<編集後記> 
 このところ、PAPERSに限っていえば、文章を書くより、グラフィックを作るほうが面白くてしかたがない。人に教えられたわけでもないのに、興味があることはなぜか、発見が多く、発見するたびにまた、面白さが深まってくる。まずいな。仕事しなくちゃいけないのに。
◎寝付きはいいが、すぐに目が覚めるのはどうしたことだろう。8時間以上、ぐっすり眠れる人がうらやましい。寝坊したことがない。12時間ぐらい眠って後悔したいものだ◎


Published: September 9, 1997 Updated: January 20, 1998
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