Apr.30

■梅ヶ丘まで散歩する。途中で古本屋に入り、昔、美術出版社が出していた、「美術選書」の、『演劇』上下巻と、小説を一冊買う。『演劇』には、元の持ち主の名前が書いてある。明治学院大学の学生らしく、奥付を見ると七〇年の発行だからこの人ももう五〇歳ぐらいになっているだろう。喫茶店に入って本を読もうと思ったがやけに暑い店だ。すぐに出た。
(21:08 Apr.30 2000)

Apr.29

■大学から大きな封筒に入れられた書類が何点か宅急便で届いた。なかに教職員に関する規定が書かれた書類がある。読んでいると、これまでそういった組織に関わったことがなかったのでなにか楽しい気分になる。そろそろ京都に住むことを本格的に考えなければいけない。部屋探しがまず先決だ。だけどなにより気になるのは授業のことだ。不安だ。どんな学生たちがいるのか。五月になったら授業を見学しにまた京都に行こうと思う。
(2:13 Apr.30 2000)

Apr.28

■精神的に調子が悪い。鬱な感じだ。小説を書こうと思うがどうもだめだ。気晴らしに下北沢に散歩に行く。相変わらず若い連中が多い。しばらく行かないと店がずいぶん変わっている。コンピューターショップが新しくでき、地下には自作用のパーツもある。何かあったときはここに来ればいい。MacのフロアでG4を触ったが、やっぱり速い。気を晴らすために、なにか買いたくなる。
(23:13 Apr.28 2000)

Apr.27

■なにもしない一日である。少し小説を書こうとしつつ、どうも調子が出ない。白水社(おそらくW君)から、ピーター・ブルックの『ピーター・ブルック回想録』が送られてきたのでそれを少し読む。夕方、散歩に出て、なにか簡単なもの、蕎麦かなにか食べようと思っているうち、ついふらふらと焼肉屋に入り肉をたらふく食べてしまった。
(2:00 Apr.28 2000)

Apr.26

■鍼治療に行った帰り、バスで高円寺まで行き古本屋に入った。ガード下に商店が並ぶ雰囲気は、時間が遡行しているような思いをいだかせる。古本屋の感じも高円寺にふさわしい。このあたりに住もうかとすら思った。メルロ・ポンティの『知覚の現象学』を買う。なぜここに来たかというと、gooで、『知覚の現象学』を検索したら、その古本屋がヒットしたからで、在庫リストのなかにメルロ・ポンティがあったのだった。新刊で買ってもよかったが、とりあえず、人文書など充実しているその古本屋に来てみたかった。
(9:50 Apr.27 2000)