[2001年05月03日]


■昼から抜き稽古。気になっていた場面を細かくやる。ほんとは伊地知の場面で大事なところをやりたかったが、あとまわしになってしまった。しっかり稽古して伊地知に自信をもたせたかったが。リラックスしてやれば伊地知すごくいいのにな。稽古はいよいよ佳境。公演まであと二日。あっというまだ。あっというまに楽しい時間は過ぎてゆく。ワークショップからはじめて九ヶ月。積み上げたものを舞台にのせる。演出は僕だが、「作者」は参加している者、全員。長い時間をかけ、ちょっとずつ作り、台本にする方法を試す■しかし、舞台での稽古はこれほどいいものはなく、稽古場から劇場入りしたときの違和感がない。声、動き、あれやこれや。それがあたりまえのことになり、その空間に身体が慣れてゆく。こんな贅沢な話はない。自分の劇場が持てたらと思うことしきり。その空間で考え、いろいろ試し、作業し、いまとはまったく異なる演劇との関係が生まれると思った■合宿し、集団生活、なんてのは僕の性に合わないが、「実験室」みたいなのがあれば、単純に楽しいだろうと思った。明るい、というか、どこかふざけたというか、脱力の寺山修司のようなものかな。ダンス、パフォーマンス、また異なる表現のための場、あればいいな、どこかに■稽古の帰り、うちの大学のYと伊地知がうちに来て、深夜まで食事したり、お茶を飲んだり、話をした。話は尽きず、結局、Y、うちの実家に泊まってゆく。京都から来て、いまはこの近くに実家のあるべつの学生、Fのところにいたのだが、Yの携帯にFから心配するメールが届いていた。さらにHも京都から深夜バスで到着という。Hも心配し、そもそもHはのんびりした女なのだが、メールの文面が、「はーるちゃーん、わたしー、きーたーよー。どーこにいるのー」(はるちゃんというのはYのこと)と、文体自体がのんびりしていて笑った。あははあははと夜は過ぎてゆく■あしたゲネ。日記の更新できず。日記の日付が、「Mar.になっている」というメール多数。May.だった■
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