[2001年04月28日]


■朝10時50分のひかりで袋井へ向かう■浜松で降り在来線に乗り換えるが、新幹線のホームを降りると浜松の近くの町に住む僕のクラスの学生がいた。その新幹線に乗ると言ってあったので、同じのに乗ったらしい。僕は自由席だが、学生はグリーン車で帰って来たとのこと。なんということだ。その学生も袋井の公演を見に来るという。ほかにも2年生が何人か。一年生も大挙して押し寄せる。ありがたいというか、なんてえらいやつらだ。で、うちの大学の学生は招待あつかいにした■1時から稽古。演出助手というか、舞台監督手伝いというか、そういう名目でT君を東京から呼んだが、突然ひとり参加者が抜けその役をやってもらうことにした。T君の稽古。それから細かい部分で気になっているところをいくつか手直し。あるいは、まったくやっていない転換部分。みなぱっぱと自覚的に動いてくれるのでスムーズにことが進む。伊地知はやや軽くなって少しずつよさが出てきたし、最年長の牧野さんもいい感じになってきた。市民参加の舞台では「作品」というよりひとりひとりの魅力が引き出せれば僕の仕事は完了だ。あと中学生だな。中学生をどうひっぱってゆくか。もうちょっとだが■夜、ホールで通し。舞台がすぐ使えるのは贅沢な話だ。あと、いきなり来て、いきなり稽古し、すぐ「通し」に参加するT君のことをどう考えたらいいものか。そんなものじゃないだろう演劇は。はじめての「通し」なので、よほど気になったところ以外はメモも取らず、ただ全体の雰囲気を観る。自分で言うのもなんですが、静かだった。この10年、舞台からいろいろなものを省略することをこころがけてきた。音楽を少なくし、照明の変化を減らし、動きを小さくし、だが、言葉はやけに多い。言葉を省略してゆくことができないだろうか。言葉を、たとえば、映像で壁に映しだし、俳優はあまりしゃべらない舞台がしたいと思った。映像で映し出される言葉は、身体とは無関係に存在するのか。そこらへんが課題■思ったより全体的に長い。あと何日かで全体をシャープにし15分短くする■
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