[2001年04月24日]


■京都に雨が降る。少し冷える■二年生の授業。『あの小説の中で集まろう』を発表するための準備。あらかじめ決めておいたキャストを学生たちに報告。それで戯曲の読み合わせをしたが、映像コースの学生で授業を選択してくれたK君がクヌギの役が面白いらしく、終わってからやりたいと言う。なんだかいい味を出していたし、そのやる気が単純にうれしい。あと、昨年度、僕の授業の単位を出席数が足りずに落としてしまったO君を主役にしたが、主役だったら、来なきゃまずいだろうということでいい教育的指導という気もするが、ほんとのことを書けば、O君は役者としてなにか魅力があるし、期待している■男は数が少ないものの、上演するだけの人数がいるのでよく、むしろ、数の多い女たちが問題で、なにか役を振らなきゃまずいんじゃないかとさえ思う。まずいな。ムーンライダーズの鈴木慶一さんがやった「男」という役を、数人の女の子のグループにした。なんだかわからない人物たち■で、戯曲はいわば、原作。これから次の授業まで(連休明け)に上演用の台本を作らなければならない。忙しい■それで10回の授業と、あと直前になれば夜の稽古で作る。可能な範囲のなかでベストなものを作りたい■学生たちと、学食で昼御飯を食べる。むかしを思い出す。やたら僕は学食にいた。で、閉店の時間になると、学食の人から、「宮沢君、終わりだよ」と言われた。授業にも出ないで学食ばかりにいたのだった■さて、もうすぐ『月の教室』も公演だが、公演前になにも稽古をしない時間がこんなにあるのも妙な気分だ。準備する時間があるといえばあるが、俳優が動くのを見ないと演出した気分にならないので困る。28日から稽古は再開。武藤が来る。演出助手の太野垣も来る。永井が来る、桜井君も来るし、あとうちの大学の学生たちも何人か来るらしく、なんだかやたら楽しくなりそうだ■だけど、あまり先のことは考えない。「いま、ここ」である。あしたは一年生の授業だ。その授業を楽しむ■
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