■二年生の授業。十五人ほどの出席。いろいろ書けないことがあります。大学に気をつかってって、どうして俺はいろいろがまんしているのだろう。そもそも職業的な教育者ではないわたしはいつ大学を追放されてもかまわないのだけれど、ただ学生が好きだから、学生のためにいるのだなあ、きっと。みんな研究室の僕の席に集まってくれるし、ラーメン食べにゆこうと約束してしまったし、部屋を掃除しに来たいとも言われたら、彼らのためになんとかしなければと思うじゃないかやっぱり。だから反省するのは、つい学生に、俺、やめようかなと口にしてしまうことだ。教師がそんなこと言っていたら学生はいやな気分になるな。ほんとうに反省する■あと、ものを考える場所としての大学。きょうも門上先生の授業で使うという本の存在を知って、すぐに買いに行った。学生の教科書販売が学内であり、世の中にどうやらあと二十冊しかない本だというので、学生を押しのけて買った。行くと、最後の一冊。買えなかった学生もいるかもしれない■舞台芸術研究センターのWebを立ち上げるために、学内であらたにWeb作りをしている部門の方に話を聞きにゆく。知りたかったのは、技術的なこと。どこにサーバーがあって、そこにFTPでどうやってアクセスするのかといった話。笑ったのは、ずっと新たに作られるWebの説明を聞いていて、それはすごくよくわかったものの、ようやく僕が知りたかった話になったとき、担当の方が言った言葉だ。「それは、われわれも、わからないんですよ」って、笑ったなあ、わからないのかあ、わからないんだろうなあ。じゃあ、誰がわかるのかがもう謎である。わたしはなにしに来たのだろう■研究室のKさん、舞台芸術センターのHさんとカフェにゆこうということになったが、近くのカフェがどこも休み。そのときHさんの、「なんだろうなあ、もう」と怒る姿が面白く、高くなった声が俳優の中島陽典さんとほぼ同じだった。結局、学食でカレーを食べた。Hさんがなんだか面白くて目が離せない。しかも、学生のころ舞台に立っていたというし■
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