[2001年04月14日]


■朝の新幹線で袋井へ。以前、僕のワークショップに来ていた富士宮に住んでいる女の子が稽古を見たいとメールしてきたので、だったら袋井の駅に何時ごろいろと返事をしたらちゃんと来ていた。富士宮から袋井まで二時間ぐらいかかったらしい。駅まで伊地知が迎えに来てくれたが、女の子がいたので興奮状態。まだ会ったばかりなのにお礼をしたいと言い出す■二時から稽古■細かくやっているうちに時間はすぐに過ぎてしまう。この二週間、僕がいないあいだにみなほぼ台詞を覚えていた。冒頭の高校生たちの会話。生き生きとしたものが少し消えたのは、台詞を間違えないようにという意識にとらわれすぎているからだろう。こういったことが難しい。だからそれを乗り越えて稽古の繰り返し。新鮮さを失ってからそれを捨てるのではなく、繰り返すことで新鮮さを取り戻す。なによりこの舞台はそれがテーマだ■ドラマの縦線として重要な若い夫婦の場面はかなり稽古ができていた。ただ、劇的になる部分でもうひとつ奥行きが出てこない。やっぱり若い。大学生と高校生が夫婦を演じることのむつかしさ。伊地知と牧野さんの場面では伊地知がやけにかたく、稽古がはじまるまえのお礼をしたいと言っていた明るさはどこにいってしまったのだろう。夕食をはさんでまたべつの稽古。欠席者が少なからずいて、稽古できない場面がいくつもある。それで少しずつ進む。教室で、高校生が日常をしゃべっている場面は、ほぼ完璧と言っていいほどなにもしないでしゃべりつづける。そこに教室があり、そこにただ会話する高校生がいる■まだまだだが、手応えは確実にある■稽古が終わってから伊地知の車で浜北(浜松の北にあるそのものずばりの名前の市。僕の舞台や岩松さんの舞台によく出る戸田君の出身地)までラーメンを食べにゆく。伊地知、食事の前にいきなりベルトをゆるめる。ラーメンを食べながら、ふとたまっている原稿のことを思い出す。かなりまずい状況である■
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