[2001年04月12日]


■京都は、突然、気温がさがった■映像・舞台芸術学科の一年生を対象にした「舞台基礎」の授業が朝からある。新しく完成した実習室を使っての授業で、去年の秋とは雰囲気がまったくちがう。一年生にとってはじめての実技という緊張感もあるだろうが、「場」が作り出すものはきっとある。ストレッチからはじめ、途中、実習室の床が汚れているので掃除。それでようやく授業■「歩く」ことについていろいろやったが、一人の学生が、部屋をゆっくり歩き出したかと思ったらいきなり走り、そのまま壁に激突。壁にひびが入る。いったいなにをするのだ■授業の終わりまぎわ、先に授業を終えた二年生が、数人、見学に来た。なかに、ものを食いながら入ってくるやつがいた。これはやはりなぐるべきだろう。自分が授業を受けていて、突然、誰かがものを食いながらそこに入ってきたらどんな気分になるか想像できない人間が、「ものを作る仕事」などできるわけがないということをきちんと教えなくてはいけないはずである。で、申し訳ないのは一年生だ。来週、授業を受けていた一年生にちゃんとあやまっておこうと思う■ある人から聞いた話。関西のある大学で、演劇の授業を受けていた学生が教師から追いつめられ自殺したという。「ある種の演劇」にはそういった危険性がある。だけど、人ごととも言えず、話を聞いてどきっとした。またべつの人からもらったメールによれば、僕に追いつめられ、精神的にまいってしばらく芝居ができなくなっていた者がいたという。思いあたるふしがないのだが、しかし、考えようによっては何人もいて、ワークショップでさえいきなり蹴ったことがあったし、ひどいことを口にしたことは何度もある。考えていると、落ち込むよ、しかし■そんな折、扇町ミュージアムステーションのY君から電話がある。おとといの日記にひどいことを書いたので、気にして掛けてきた。半分、冗談だったのだが、文字だけでは伝わらない。ひどく気にしている様子。悪いことをした。頼むから死なないでくれと言いたい■授業を終え、4時半からの学科会議まで時間があるので研究室のMacの環境を整える。この日記を読んでいる学生がメモリを安く譲ってくれた。助けられた。で、自分用のHDDをセッティング。さらに京都の部屋から持ってきたHDDをつなぎ、必要なデータをコピー。最初、そのHDDが認識されないのでついドライバの更新をし、わかっていたことだが、あとでひどく後悔することになる。環境が整い、学内のLANに接続。インターネットは爆発的な速さ。ISDNの10倍ほど。僕のWebもよく会社から読んでますという人がいるが、こういうことになっていたのか。驚くべき速さである。で、家に帰って試すと、案の定、うちの古いMacはドライバを更新してしまったHDDを認識しないのだ。またいろいろ試さねばならない■そういえば、reset-NのN君からHappy Hacking KeyboardのUSB版が出ているとの情報。「新宿のDOS/Vパラダイスにはありませんでした」ともあり、「ありませんでした」という情報の価値を考えたらなんだか笑い出しそうになった■
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