[2001年04月9日]


■午後から新入生のコース別オリエンテーション。舞台芸術コースは新しく41人が入学。やはり女子が多いが今年はそれでも男の比率が多少あがった。自己紹介すると、全国いたる所から来ているのがわかって、とくに東京が去年よりずっと多い。またこの41人とつきあってゆくのだなあと思うと、どうしてここで出会ってしまったのか不思議な気分だ■ところで、舞台芸術研究センターのWebを立ち上げる計画があり、僕が作る予定でそのためのMacを借りた。G4 400というやつ。研究室の机に置きセッティング。見れば、メモリが64メガってなにもできないよこれじゃ。マウスが摩耗して使い物にならないしキーボードが使い慣れないAppleの純正。キーボードはHappyHackingKeyboardにしようと思うが、あれをUSBに変換することはできるのだろうか。マウスも新しいのを調達しよう。ハードディスクも自分用のを用意しよう。そこまでやると、ディスプレイだってNANAAOにしたくなる。それで自作機も横に置き、家と同じ状態にしたくなる。きりがない。それにしても、メモリが■夕方からStudio21で観世栄夫さんの能、井上八千代さんの舞を見るのだが開演までずいぶん時間があいた。食事をしようと学校前から行き先も確かめぬままバスに乗ると、いきなりすぐそこの交差点を右折し白川通りからはずれる。失敗したと思っているうちに百万遍に着いた。進々堂でサンドイッチを食べる。コーヒーを飲みぼんやりする。店を出て銀閣寺道の方向へ歩き、哲学の道をさらにゆけば、爆発的な桜。ただごとではない。ただごとではない桜の美しさだ。桜の下、ベンチに腰を下ろしてタバコを吸う。とても気持ちがいい■哲学の道から大学まで歩く。だから、合計すると、百万遍から上終町まで歩いたことになるがたいへんな距離だ。大学に着いた頃にはへとへとだった。「上終町」はこう書いて、「かみはてちょう」と読む。すごい地名。京都らしい。六時からStudio21で能と舞を見る。贅沢である。コンピュータ、桜、能と舞って、ほんとに贅沢な話だ。劇場で、もうずいぶん以前、静岡で開かれた演劇祭のシンポジウムで知り合ったKさんと再会し話がはずむ。いまは京都の大学で教えていらっしゃるそうだ。そうそう、その静岡の演劇祭であの「超歌劇団」が発見されたのだった。何年前になるのだろう。あれからいろいろなことがあった。まさか京都に住むなんて想像もしていなかったころのことだ■
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