■朝八時過ぎののぞみで京都へ。いったん京都の部屋に荷物をおきそれから大学へ行く。日曜日と桜の満開が重なったせいか地下鉄が混んでいる。天気はいいし外に出たくなるのもしょうがない。午後から新入生のオリエンテーション。研究室がべつの場所になって机とスペースもしっかり確保されたし、劇場ができたのに伴い、新校舎も完成、一階にはカフェもあり吹き抜けのフロアは気持ちがいい。なにからなにまで新しくなったようで気分がやけに高揚する。走り出さんばかりの勢いだ■Studio21という名前の学内の劇場では、二日間、観世栄夫さんの能の公演などがある。実習室までどうやってゆくのか確認も兼ねて劇場をのぞくと、二年生になった学生たちがスタッフとして働いていた。みな明るい表情。劇場が生き生きとしている印象を受けた。劇場は、やっぱりそうなんだろうな、ここでなにかが生まれ、ふつふつわきたつものがあってはじめて、劇場が劇場として生きるのだろう。それに関連して書けば、伊地知からまたメールが来ていたが、袋井市の月見の里学遊館もふつふつわきたつものが発生しいているようで、稽古を報告してくれるメールの文面からそれが伝わってくる■観世さんがいらしたので挨拶をする。緊張した■学校をあとにし叡山電鉄で出町柳までゆく。鴨川あたりを歩くとすごく気持ちがいい。橋から見る土手沿いの桜がとてもきれいで、川べりには、花見をしているのかすごい数の人たち。春の京都はやけにいいじゃないか。知らなかった。で、久しぶりにほんやら洞へ。食事■伊地知のメールによれば、『月の教室』の稽古は僕がいなくても着々と進行しているようだ。伊地知たち情宣班は今度は花見をする人たちのところへいってチラシをまいたという。花見客にチラシをまく演劇がかつてあっただろうか。私は知らない。だけど、伊地知をはじめ、高校生たちもがんばっているようで頼もしい限りだ■そして、もうひとつ、「関西圏のワークショップ」も着々と準備が進み、こちらも大阪のS君やYさんたちが精力的に動いているし、なにか面白いことが起こりそうだ■あちらこちら春である■
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