[2000年9月24日]


■晴明神社に行こうとぶらぶらしているうち、どこをどう歩いたのか御所のなかに入り、どうせならと同志社大学のあたりまで行った。たしかこのあたりに、「ほんやら洞」という店があったはずだが、もういまはないのだろうかと探すと、かつて来たのはもう十五年ほど前だが、記憶の通りの場所にあった。喫茶店と言えばいいのか、それだけでは表現できない気がするが、とにかくそこでカレーを食べる。以前、この日記を読んだというある方からメールをもらった。八〇年代について書いた部分を読み懐かしい気分になったとあるが、僕は八〇年代のことを懐かしいと思ったことは一度もなく、だが、七〇年代的なものはひどく懐かしい気分にさせられる。「ほんやら洞」は懐かしい。この店の主人が撮った写真と、京都新聞の記者が書いた文章で構成されている、『ほんやら洞とゆく京都ゆきあたりばったり』という本が店にあったので買う。食事を終えてまた歩く。下鴨神社へ。毎日、歩いてばかりいる。

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