■東京現代美術館での感想をワークショップの参加者それぞれから聞くのは面白い。ワークショップ三日目は美術館に行ったことをもとに作品を作る課題。発表は明日。本日は相談など。参加者の一人が京都造形芸術大学の彫刻科の学生だと判明。京都の話をする。そういえば、東京現代美術館のショップにあった大竹伸郎の画集はよかったなあ。刺激された。欲しかったがほかに本を二冊買ってしまったのでまた今度にしようと思ったのだった。演劇の世界では新劇に代表される保守的な潮流はあきらかに力を失っているが、美術の世界では日展だの二期だのといったくそ面白くもない保守的権威がいまだ盤石なのはやっぱり経済的に成立しているからだろう。一号いくらで換算される世界。劇は金にならない。権威が通用しない。まったくいいことだ。それにしても歯が痛い。歯が痛いと腹立たしい気持ちがよみがえるので、三日前のカメラマンをやはり殴っておくべきだったと後悔する。以前、NHKの若いディレクターからラジオドラマを書かないかという話があったとき、一緒に来たプロデューサーの権威主義的態度に腹を立て、「うるせえじじい」と言い残して帰ってきて以来の状況。NHKにいまだ権威があると思ったら大間違いだ。だいたい、打ち合わせと称して酒飲んでるのが問題で、それおまえ、受信料から金が出てるだろうと俺は言いたい。受信料なんか払うものか。
●八月分
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