■『文學界』の編集部に電話。小説が書けた旨を伝えると、担当のOさんは明後日からいないというが、つまり夏休みなのだろう。文學の界なのに夏休みとはなにごとだ。文学と夏休みはだめだろう。ちょうど、『新潮』のNさんからメールがあったので、Nさんに渡しちゃおうかと思ったが、結局、16日にOさんに渡すことになった。一週間あるとまたいろいろ考えてしまいそうだ。Nさんには、『28』が四百四十枚まで書けたこと、九月のなかばには渡せるのではないかと返事を書いた。『Spotting』という雑誌からインタビューの依頼。その雑誌を知らなかったが、最近、本屋に行くとわからない雑誌がたくさんあり、あったと思うとすぐに無くなっているのはどうしたことか。昔、IDという雑誌があって連載をしていたがすぐに潰れた。いまごろなぜと思った頃、CMの特集などして、世の中を後から追っているのが気になっていたら、やっぱりだめでした。そこへゆくとスタジオヴォイスはすごいね。わけのわからない特集を組む。かなり先を行く。そうだ、当時、IDの編集者にコンピュータの特集をやれと言ったがやってくれなかった。スタジオヴォイスはやったもんな、そのあとすぐ。十年ぐらい前の話。あのころコンピュータを使っているなどと言えば、人は眉をひそめおたく呼ばわりさえしたが、いまや時代はIT革命である。もうだめだこうなると。また新たな刺激を求めなければ。なにか新しいものはないか。
●八月分
●世田谷日記
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