■雨が降っているというのはもちろんだが、気温が下がっても湿度が高く、キーボードの周辺がべたべたする。『草の上のキューブ』を書く。朝日のYさんから原稿の催促がある。火曜日だと思っていたらもう水曜日だ。慌てて書き出したがものの三十分で書けてしまった。だが、小説は苦しい。べつにエッセイを書くとき手を抜いているわけではないがどうも書けてしまい、書けてしまうことに疑問を感じる。人がどういう考え方をしようが構わないわけで、否定はしないが、「このへんでやっていると楽だ」というところで仕事をしたくない。それこそがハッカーの精神だ。ラジカリズムである。よくわからないが。
●七月分
●世田谷日記
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