■午前中、一年生Bクラスの授業。よく眠ったあとなので快調。このクラスも最後なので、授業のおわりに車座になって話をする。からだのことなど。なぜ、「身体表現」がたいせつか。身体を意識することの意味について■午後、少し寝てからのぞみで東京へ。『JN』という雑誌で、東大の教授で経済学者の岩井克人さんと対談をするからだ。怖い人なんじゃないか、ばかなことを口にして怒られないかなど不安を抱えつつ岩井さんの本を読んで東京まで。それにしても岩井さんの本は面白い。なんという面白さだ。もちろんのぞみは速いが、それ以上に岩井さんの本を読んでいたらあっというまの京都・東京間である■久しぶりの東京■東京駅に接しているといえばいいか、中にあるといっていいのか、対談の場所に指定された東京ステーションホテルは東京駅のすぐそこ。少し早めに着くと編集者のTさんたちはもういらした。しばらくして岩井さんがやってこられ、食事をしつつ対談。面白かった。なんせいろいろなことを教えられたのはもちろんだが、難しい経済の話をおだやかな語り口で話してくれる。元々、ファンだったが、いっそううれしくなる。ただ、僕のほうの話と言えば演劇のことになってしまうので、演劇の話に合わせていただいて恐縮する。で、僕が、「60年代のアングラ演劇は、前近代的なからだを求める知識人の運動じゃなかったかと思うんですよ」と言うと、岩井さんはこうおっしゃった■「そうです。知識人の身体論ほどつまらないものはありません」■岩井さんはイギリスの演劇に詳しいし、モンティパイソンもお好きだとのこと。家でシリーウォークの真似もするらしい■帰り、タクシー券をもらったので京駅から豪徳寺までタクシーに乗ったが、よく見るとそのチケットが使えないタクシーだ。なにも考えずに乗ってしまった。まあ、いいか。タクシーから見る久しぶりの東京。国会議事堂が見え、赤坂の立体交差から向こうに見える青山通り。さらに渋谷。こうしてしばらく離れていると東京も捨てたもんじゃないと思う■
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