■ある人から、「京都にずっといると、東京でいまなにが起こっているか気になりませんか?」と言われたことがある。べつに気にならない。気にならないのも不思議だが、東京の人混みがやけに懐かしく思えることはたしかにあり、京都を歩くのとはまたべつの面白さが東京にはあるものの、「いま」という意味での「東京」は気にならない■一年生の授業を終えると今週も一段落■授業を終えて、研究室にいったん立ち寄ると、すぐに帰ることにしたのは寝不足もあってひどく疲れていたからだ。しっかり眠らなければと思う■少し寝てから原稿を書くもあまり進まず。朝日のKさんからメールで催促があった。申し訳ない。やっぱり朝日のってことになるが、『一冊の本』のOさんからもメールがあり、単行本の仕事も進めなければいけないのを忘れていた。『一冊の本』で連載している横光利一の『機械』を読み続ける奇妙な文章は、もう三年以上続いている。約半分まで読んだ。読み終わるのに、あと二年か、三年はかかる。松浦寿輝さんがいつも読んでくれているとOさんのメールにあった。「この連載、まとまる時には一つの事件でしょうね」ともあり、世間はこの奇妙な作品をどんなふうに読んでくれるのかそれは楽しみだ■やらなければいけないことがまだあるな。ワークショップの準備や、ほかにもいくつか。『月の教室』が終わって少しはゆっくりできるかと思ったが、ちっともゆっくりできないのはいったいなぜだ■
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