■映像舞台芸術学科は、名前の通り、映像コースと舞台コースがある。で、一年時の半期はどちらも同じ授業を受ける必修科目があり、僕の「身体表現」も映像コースの学生が受講している。で、たとえば「自分の好きなテキストを読む」という課題を与えたとき、映像コースの何人かがすごくいいので驚かされる。僕が好きな種類の「読み」というだけのことだろうか。映像コースの一年生のMは学内の芝生の生えた坂を走ったり転げたりしながらミヒャエル・エンデの『サーカス物語』を読んだ。これに驚く。演出の過剰さは多少気になるにしても、なんていうのでしょう、表現力の豊かさというか、彼女の持っている内面の魅力とでもいうか、茫然とするようなよさだった。ほかにも、映像コースのM君はいつも考えることが面白い■授業を終えたあと、また数人の学生と外で立ち話。もっと長い期間、この授業を受けたいと言われてうれしくなった■午後、二年生の授業における発表について学科長の太田さんに相談。学内にある劇場、Studio21のスケジュールがかなり厳しい。いい空間なのでみんなが使いたいのは当然だ。Studio21は常になにかをやっているという実績が生まれ、ふつふつと沸き立てばいいと思う。たしかに、「教室」という性格もあるので難しいが、うまく展開してゆけば、映像舞台芸術学科ばかりか、他学科の学生というか、外部からも人が集まってくるような、活気のある場所になるはずだ■しかし寝不足。四時過ぎに学校を出る頃にはもうふらふらだった。65番のバスは来ない■
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