[2001年05月12日]


■ふと気がつくと、白髪が増えている。鏡を見なくても目の前にある髪に白いものがあって、どうしてしまったのかと思う■『月の教室』が終わってもう一週間になろうとしている。たいてい、舞台が終わるとぼんやりとした日々が少なくても二,三日は続き、心地よい日々とゆったりした時間を持てるはずだが、状況はそうさせてくれない。慌ただしい日々だった■翌日には京都に戻った。次の日の二年生の授業の準備。授業を通じて、七月に作品の発表をすることになっている。ただごとではないスケジュール。稽古と平行して五月中に上演台本を作り、それからはひたすら稽古だろう。8日の授業、役を振った学生たちは本の読み合わせ。スタッフとして関わる学生たちと、上演を予定している学内のスタジオ21に入っていろいろ調べる。それから早速、立ち稽古をしていくつかの指示。その段階で、僕の方法のあらましを学生に話す。なんとなくいい感じである。いい感じで発表までいけそうな勇気がわいてきたのだった■授業も大変だが、両親が京都に来たのでその世話をするのも大変。食事に連れていったり観光したり。べつの日、朝、やけに早い時間に僕の住んでいる部屋にやってくるので、朝から伏見稲荷へ。清水、南禅寺とまわってもうへとへとだ■10日、朝から授業のあと、両親を連れてやはり観光。その後、宿泊している旅館で一緒に食事をしたが、鴨川べりにはりだした「床」での食事は最高の気分だったものの、食事を終えると急いで三条河原町までタクシーを飛ばし、少し歩いて、京都アートコンプレックスへゆく。地下にある、カフェ・アンデパンダンで土田英生君とトークライブ。すごく楽しかったし、「はじめにきよし」という二人組のバンドの演奏はとてもよかった。うちの大学の学生も多数見に来てくれてうれしかった。終わってから、学生や扇町ミュージアムスクエアでやるワークショップの手伝いをしてくれている人たちと話しをしているうちにもう深夜だ。なんという一日だ。「授業」「観光」「親孝行」「トークライブ」と働き者ではないかおれは■11日は新入生を歓迎する学科主催のコンパがある。学生たちの質問にいろいろ答えるが、まわりがにぎやかなので、大きな声で話さなくてはいけない。またへとへとだ■そんなわけで、「京都その観光と生活」が書けなかった。両親も帰り、連休明けの授業も一段落した。ようやく落ち着いた時間が持てる■
●五月分
●京都その観光と生活
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