[2001年08月30日]


■義妹のコンピュータの調子が悪いという。直しに出かけた。モデムがつながらずメールチェックができなくて困っているそうだ。行って、一分後、モデムのスイッチを入れたら直った。あのねえ、電気屋のコントじゃないんだから■映像コース一年のY君からまたメール。『サーチエンジン・システムクラッシュ』と、タブッキの『供述によるとペレイラは……』を読んだとのこと。細かい読みをしていることにおどろく。『供述によると…』は、題名が示すようにペレイラが語ったのだろう言葉を、何者かが記述しているという方法で語られる。「だからペレイラが言いたくなかったこと、わからなかったことはそのまま、『ペレイラは言う必要がないと供述している。』とか、『ペレイラは、わからなかったと供述している。』とか書かれていて、その部分にこちらが自由に想像するスペースが作り出されているのですね」とY君のメールにある。さらに僕の小説についても言及があり、励まされた。書かなければ■そういえば、昨夜ずいぶん遅い時間に電話。こんな時間になんだいと出ると、僕の舞台によく出ている笠木だった。まったくこんな夜中に迷惑な電話だよ。迷惑だが久しぶりに話をして面白かった。いまは結婚して千葉県の船橋市に住んでいるらしい。もう東京には出てこられないし、ちょっと芝居でも見ようとしても東京には夜行列車で二日かかるという。「すっかり土地の女になりました」と語り出す言葉には、どこか海のにおいがあった。二人目の子供もできたとうれしそうだが、いくら近鉄バッファローズのファンだからって下の子供の名前が「野牛男(のぎゅお)」というのはいったいなんのつもりだ■どこまでほんとうでどこからうそなのか自分でもよくわからない■誰かを笑わせたいだけだ。どこかに疲れている人はいないだろうか■『月の教室』の戯曲を直す作業。合間、BSで放送されている野球中継。ヤクルト快勝。神宮に行けばよかった。とはいうものの、戯曲の直し、あしたまで。それどころではない■東京はやけに涼しい■
●八月分
●世田谷日記
●トップに戻る

PAPERS(C)2001
u-ench.com