■東京に戻ってきたのだった■お盆休みはまだ明けていなかったのか、朝、新幹線に乗ろうとするとかなり席が埋まっている。京都駅に着いてから一時間後のひかりに乗る。計算が狂った。三時までに恵比寿に到着しなければならない。紀伊国屋書店が出しているPR誌で作家の保坂和志さんとの対談。恵比寿から明治通りを渋谷方向に少し歩いた位置にある紀伊国屋書店の本社ビルの八階。カメラマンの方がかつて、故・加藤芳一さんと同じ会社にいたというのでその話になって、加藤さんが亡くなられたときのことを思い出す。少ししんみりする。テンションがあがらなくなってしまった■気を取り直して対談。とても面白かった。保坂さんの『世界を肯定する哲学』を、対談があるというので二度読んだわけだが、いろいろ触発されいい仕事だった。なにかタイミングがいいという気がし、仕事とはそういうものだとつくづく思う■終わってから西武新宿線都立家政へ向かい鍼の治療を受ける。身体のメンテナンス。全身が鍼でほぐれてゆく。とろーんとした感じにまたなった■ようやく世田谷へ。引越し前のわが家は段ボール箱が積み上がりたいへんなことになっていた■二ヶ月半ぶりの東京。またべつの視線でながめてみようと思った■
●八月分
●世田谷日記
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