[2001年08月16日]


■昼間から、『資本論を読む』を書いていたが進まず、「読み」もまた進んでいるとはいいがたい■気晴らしに、夕方自転車を走らせ、大文字の送り火を見にゆくことにした。御池通りを走り鴨川の橋に立ったが、どこにも大文字など見えない。風が吹いて気持ちがいい。鴨川の土手をおおぜいの人が歩く。あたり一帯、やけににぎやかだ。じっとりと湿度の高い夏の夕暮れ。奇妙な気配。ただ風はすごくいい。川端通りを走る。出町柳までゆくと、人の数はさらに増え、鴨川の土手にも人が並んで腰をおろす。どうやらみんな待っている。探しても見えないはずだ、まだ点火されていなかったのだ。東の方角、銀閣寺の向こうの山に火が入ったのは八時ちょうど。「大」の字が山に浮かぶ。フラッシュをたいて大文字の写真を撮る人たち。それ意味ないと思う■久しぶりに、ほんやら洞で食事をする。「ほんやら洞通信」の新しい号を買った。ほんとうに久しぶりだ。四月以降、忙しくて学校と家との往復だった。家の近所のカフェには行ったが、今出川にあるほんやら洞にはどうしても足が向かなかった。今出川は遠い■店主の甲斐さんの奥さんで、「ほんやら洞通信」に小説を書いている河合敦子さんと少し話をする■また家に戻って原稿の続き。これを書き終わったら『月の教室』にとりかかる。小説にじっくり取り組みたいのだが■
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