■昼間、サッカーでもやっていないかとテレビをつける■BSで「詩のボクシング」というのをやっていた。以前、ちらっと見たときなにか気持ちの悪いものを見た印象があったのですぐに消そうとすると、高校生の女の子が詩を読む。テキストはない。覚えているのだろう言葉がからだから出現し、演出のない淡々とした朗読にひきつけられる。声がいい。声がいいということを伝えるのはむつかしいし、たとえ伝えようとする相手がその声を聞いていたとしても、やはり、「声のよさ」はうまく伝えられない。高校生の声に、「表現したい」という切実なものを感じた。うまく表現できないことを表現したいという切実さ。それが「詩」になる。誰かの声に似ていると思った■河原町にある丸善で買い物をしたのは夜だ■ノート、本、その他。書店の棚を見ていると飽きないが、いま読むべきはなんであるか。ほんとうに読んでおくべき本はなにかと考えだすとなにも買えない。万年筆のショーケースをながめる。万年筆はすぐになくす。モンブランがほしいが、すぐなくしてしまうのではないかと、まだ買ってもいないのにショーケースを見ているだけで不安になる■CDショップにゆくともう閉まっていた。聞きたい音楽があったのだ。姉小路沿いにあるカフェで小説を読む。とても心地よい読書■
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