■シアターアーツという演劇雑誌で企画された座談会の仕事の依頼。こういうとき、話す相手はたいてい同じような顔ぶれだが、今回は知らない人ばかりだ。またべつの流れが発生しているのだろうか■午後、食事をしに外に出、その後、丸善とブックファーストで買い物。保坂和志さんの小説、アレン・ギンズバーグに関する本などを買う。突然、雨。本降りになったらまずいと思って家に急ぐがすぐにやんだ。一雨くればもっと涼しくなるかもしれない■どうでもいいことにわずらわされず、もっと本質的なことを考えたい。だが、人の前には、「どうでもいいこと」が無数に横たわっている。「どうでもいいこと」の積み重ねが人の生かもしれないし、そのことの重要さはきっとあるだろう。それでも考えるべきことはもっとべつのことではないか。考えつくすこと。考えつづけること。「理解する」は単純な意識の状態ではない。「これはこれです」と簡単な図式で示されて「わかる」ようなものではなく、わからないことを、わからないと苦しみながら考えつづける、そのことが、その状態こそが、「わかる」ということなのだろう■本を読むのと、部屋の片づけ。小説はいっこうに進まない。映画でも観ようかと思うが、外に出るのがおっくうになって部屋にいる■
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