[2001年07月29日]


■『青空の方法』を単行本にするためその原稿のまとめ。少しずつやっていたが、いよいよせっぱつまってきた。そんなときこそ、本が読みたくなって、タブッキの『レクイエム』を読んでいたら美術館が出てくる。いきなりだが、京都国立近代美術館に「ミニマルマキシマル展」を観にゆく。外に出ると灼熱。午前中、少し涼しいと思っていたがそんなことはなかった■京都国立近代美術館に来たのは二度目。で、今回は、「ミニマルマキシマル展」もいいけど、「建築」そのものをあらためて見る。どうしたって展示のある三階までエレベータに乗ってしまうが、入口を入ってすぐ、正面に階段があって三階まで続いているのにはじめて気がついた。左手には天井の高い意味のよくわからない空間。しかしそこで椅子に腰を降ろしているととても落ち着く。展示を観たあと、しばらくぼんやりした。常設展ははじめて観た。デュシャンの複製がたくさんあったけど、これはどういったことなのだろう。四階にある常設展コーナー前の大きな窓からの眺めはとてもいい。巨大な鳥居がちょっとじゃまだ。向こうに青々とした山。すごく近く感じる■京都がいいのは、町が狭いところ。自転車でほぼどこにでもいける。みなみ会館。近代美術館。その他いろいろ。美術館をあとにし、二条を走る。木屋町を左折。御池通りを渡って三条へ。暑い。汗が出る。丸善に寄ろうと思ったが、すぐにでもシャワーが浴びたくなって家に急ぐ。途中、三条で研究室のIさんとすれちがう。「宮沢せんせー」と京都風のイントネーションで声をかけられた。この「せんせー」がちょっと恥ずかしい■夜、選挙の結果を知る。なるほどね■
●七月分
●京都その観光と生活
●トップに戻る

PAPERS(C)2001
u-ench.com