■東寺のすぐ近くに「京都みなみ会館」という映画館がある。夜、自転車でいった。九時過ぎからのレイトショーは『ビートニク』■僕が飲んでいる眠るための薬に重大な副作用があるとの新聞報道。「意識障害」と「肝障害」。そうか、あの日記(六月十八日)は意識障害が書かせたのか。まずいではないか。だが、考えてみるとふつうに酒屋で売っている酒も、「意識障害」と「肝障害」を起こす確立が高い。「なんにも覚えてません」という例の言い訳は意識障害ではないのか。たしかに「意識障害」は危険だが、またべつの知覚の扉を開くとしたら、それを「肝障害」と並べて同列に扱うのはどうだろう。あの日記は笑えた。それだけでも充分だ■『ビートニク』にティモシー・リアリーが登場しインタビューに応じて薬物について語るのが面白かった。ドラッグもまた文化。それにしても、年をとってもバロウズはかっこよかった。ケルアックの晩年ががっかりするような姿だからよけいにそう思う。あんなふうになれたらいい■京都に来て学生たちから刺激を受ける。今年になって特にそう感じるのは学生たちといる時間が多かったせいだ。観光はあまりできなかったが、それと同等の、いやそれ以上の時間になった■
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