[2001年07月16日]


■御池通りにはあしたの「山鉾巡行」のためにパイプ椅子を並べる準備が進んでいる。雨が降ったせいか京都はやけに涼しい■午後、東京から、『一冊の本』のOさんから電話。これから新幹線に乗って京都に向かうという。「夕方、食事をしながら単行本の話をしましょう」とのこと。ほんとは八月に刊行予定だった『青空の方法』は九月にずれこんでしまった。学校の発表公演のためだ。待っていてくれた。Oさんに感謝する■Spottingの原稿が書けないのだ。ひどく苦しむ。ああ、書けない。これだけ待っていてくれたのに書けない。巻頭に掲載するとのことできっと期待してくれているのだろう。期待にこたえなければと思うとさらに苦しい■夕方、Oさんに会う。木屋町御池を少し上がったところにある和食の店。すごく美味しい。稽古場ではコンビニのおにぎりばかり食べていたので、久しぶりのごちそう。というか、ここんとこ、ろくろく食事もしていなかった。稽古に入ると食事することを忘れる。みんなからやつれたやつれたと言われる。たしかに体重が減った。今夜はぜいたくな食事。気持ちが豊かになる■単行本について少し打ち合わせしたあと、食事しつつ、文学の話など。ひさしぶりにそんな話ができてそれも楽しかった。Oさんが一冊の本の他に編集している「小説トリッパー」にも小説をとの話で、今後の日程を大雑把に頭の中で整理。単行本がまずある。『青空の方法』があり、そのあと、白水社のW君から話のあった『月の教室』。筑摩書房の打越さんから話をいただいた評論集。よーし、また働く。八月はこれらをがんがんまとめる。でもって小説。『新潮』に『28』を書く。そのあと、『文學界』に新しい小説をきっと発表する。で、トリッパー。今年中に全部やる。働く。住宅ローンもあるし■夏になると、どうしてこうもやる気が出るのだろう。秋ぐらいになると、もうちょっと先でもいいかとうい気になるのはなぜなのか。だめだなあ。だめだだめだと思いつつもう数年が経っている■家に帰って、またSpottingの原稿に取り組む。書けない。あした締め切り。あしたは朝から授業。夕方から舞台芸術センター関連の催し。時間がない。今晩中に書かねばと思いつつ眠くなる。寝る。で、二時間ほど眠ったらすぐ目が醒めた。この日記を書く。外は祭。一年生の授業打ち上げにも呼ばれているのだった。いつだっけな、それ。時間がないよ。呼ばれるのはうれしい。学生たちが好きだし。あと、映像コースの一年生のY君たちがうちに来たいという「祭」があるのだった。扇町のワークショップもまだ続く■
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