■夕方から稽古。この期におよんで理花役のYが風邪で休む。ああ、これは公演ではないのだ。ふだん僕がやっている舞台とはまったく異なる種類のものなのだ。授業という枠の中の発表に過ぎないということか。ふつう役者は風邪をひかない■戯曲の選定や、美術のプランなど、「授業という枠の中の発表」の位置がわからないまま決めたことが多い。なにしろ経験がなかった。教えてくれる人が誰もいない。美術のプランがどこまで限界かわからず、学生が考えたとおりOKを出したが学生には困難な作業になった。六月の半ばから作りはじめてまだ完成しない■「発表」について考え直そう。次にやるときはきちっと「位置」「意義」「目的」など明確にしてから戯曲を選ばなければいけない。今回のことでいろいろわかった。わかったことが今回の成果といえば言える。消極的な成果だ■理花役のYがいないので稽古できるところが限られている。まあ、丹念にやってゆこう。できるところをきちっと流さず稽古しよう。ひどく疲れる■こんな劣悪な環境でものを作るのははじめてかもしれない。それは「授業内の発表」の位置が見えていなかったから起こったことだ。思わぬことが次々と発生する■しかし、稽古後、studio21でK君が作ってきた映像を見たり、だらだら話をする時間は楽しい。気が付くと午前〇時。また自転車で帰宅。さすがに疲れてきた■
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