[2001年07月07日]


■午後から稽古。炎天下を自転車で大学まで行く。というのも、きょうは稽古ともろもろの作業で帰りが深夜になるからだ。学生の集まりが悪い。来ている学生たちは装置作りの手伝いなどし、稽古をはじめたのは午後三時過ぎ。気になっている場面をいくつかやる。計画していた稽古の半分もできない。同じ箇所を何度も繰り返す■まあ、稽古は流すだけじゃなく、部分を丹念にやることも大事だろうと自分をなっとくさせる。それでもだいぶよくなってきた。もっとよくなるはずだ。もっと時間があれば■心配がひとつある。中国からの留学生が夏バテで倒れたと連絡がありまったく稽古に来られないことだ。今回の演出上、どうしても彼女には出演してもらいたい。本番まで時間はないが、この先、なにがあるか知れたもんじゃない。きょうなど、三浦役のOがとうとう来なかった。通しをしようと思っていたのに、これじゃなにもできないではないか。でも、がまんがまん。ここは学校だ。まずは、全員がいなければ劇は成立しないこと、稽古のなかでなにかを発見することなど、あたりまえのことを今回の舞台で覚えてくれればいい■九時ごろ稽古を終える。それから美術組は装置を作り、僕は音響のD君と音を作る。照明のKは最初に作った照明が気に入らないとほとんど一から直す。できるんだよなあ、これほど劇場が贅沢に使えればそういうことも。深夜一時半、警備の人が来たのでstudio21を退出。学校の施設は、教員がいるという届けを出せば何時まで使ってもいいようだ。責任者は俺かよ。こうなったらこれから毎日自転車で来よう。studio21をずっと使える。泊まり込んでもいいんだ俺は■スタッフたち、かなりへろへろ。美術のHなどほとんど寝ていないのではないか■だけど大変なことばかりではない。加藤役のS君は、初演時、加藤をやった小浜が東京から見に来るという噂を聞いてなにかで小浜に勝たなければと考えている。加藤はプリンをものすごいスピードで食べる。そのスピードで勝つという。小浜はプリンを二秒くらいで食べたが、S君は同じ時間で二個食べると断言した。それに少し笑う■自転車組とともに深夜の京都を走る。こんな生活をするようになるとは想像もしなかった。鴨川の橋の上で少し休憩。遠くに見える夜の町がきれいだ。風が心地よい■
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