[2001年06月29日]


■白水社から届いたお中元はコーヒー豆とアイスコーヒーのセット。僕がコーヒー好きだからW君が選んでくれたのかもしれない。ビール好きにはビールが届くのだろうなあと、夏のことを思ったのだった■午後から映像舞台芸術学科の八角さんの授業がある。様々な表現者が自分の作品をビデオなどを使って学生たちに見せるという内容。97年に世田谷のシアタートラムで公演した、『あの小説の中で集まろう』を見せることにしたのは、今度の二年生の発表と比較してもらうためだ。どんなふうに戯曲を書き直したか。条件が異なる環境、劇場で、演出はどう変化したか。考えるきっかけにぴったりだと思ったからだ■大きなスクリーンで見るといままで気がつかなかったことがいくつかあって面白い。客席側から背中しか見えない俳優が、横からのカメラでその顔が映し出される。けっこうみんな見えないと思って好き勝手なことをしている。長谷川役の、燐光群に所属する加地君はよだれをたらしながら芝居している。女1と女2は作品中、現実感のほとんどない透明な役。カーテンコールでほかの俳優たちがいかにもカーテンコールのように生き生きとしていても、二人は階段に腰を降ろして本を読んでいるという演出。きょう気が付いたが女1をやっている川村がカーテンコールの音楽に合わせてからだをゆらゆらさせている。そんなことをしていたのか■終わってから大阪に急ぐ。バス停でバスを待っていると、いま見ていた一年生が次々と現れ質問される。授業でもビデオを見たあと質問の時間はあるが、そういう場所ではなかなか発言がしにくいのだろう。しかもいろいろ考えていて質問も面白い■扇町ミュージアムスクエアでワークショップ。東京から桜井圭介君を招いての「扇町ダンス教室」だ。でも、通りを挟んで向こうに、社交ダンスの「扇町ダンス教室」がほんとうにある。あるんだなあ。そういうものが。二時間ほどのレクチャーと、休憩をはさみあしたの補講に来られない人のための簡単な実技の発表をやっていたらすぐに時間がなくなってしまった。レクチャーのために用意された桜井君の見せてくれるダンスのビデオが面白い。もっと見ていたい気分だ■ちょうど東京からはベターポーヅが扇町ミュージアムスクエアで公演しており、終わってから加藤直美さんに会った。加藤さんは相変わらず、ひゃひゃひゃひゃという感じで笑っていた■桜井君や加藤さんが来たせいか僕はテンションが上がっていたのだろう。帰りの阪急の車中、京都までずっと冗談を言い続けていた。しゃべりっぱなしである。ちょっとどうかと思うような状態だ。四条烏丸からの帰り道、少し反省しながら歩く■
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