■朝日の原稿を明け方まで書いていた■午後、大阪へ。地下鉄の心斎橋駅で外に出て、キリンプラザを目指す。オプ・トランス展を観るためだ。ところがどう考えても次の駅で降りたほうが近い距離。アーケードになった商店街を道頓堀の方向に歩く。オプ・トランス展の感想はあとで■また地下鉄で梅田へ。扇町ミュージアムスクエアに行こうとするが道に迷った。地下を歩き、勘をたよりにこっちだろうと外に出たがいったい自分がいまどこにいるかよくわからない。むしろこちらのほうがトランスか。迷いの感覚はなぜこんなに心地よいのだろう■夕方の七時からワークショップ。まず、先週の残りの課題、「私の考える肉体訓練」を班ごとに作ったものを発表。で、引き続き本日の課題へ。「オプ・トランス展」を観に行ったことを元になにか作る。はじめに各自の感想を求めると、「期待して行ったのに、面白くなかった」というユニヴァーサルスタジオジャパンに行った家族連れかおまえらはというような感想が大半。まあ、しょうがない。僕は新しいテクノロジーを使ったオプではなく、カーテンみたいな布が揺れ、それをすかして向こうを見るとモワレが起こる作品がこんな単純なことでもトランスが生じるかとそれが好きだった。日常におけるオプトラの発見。まだなにかあるのじゃないかと、そのあとしばらく考えていた■で、発表。各班、いろいろなことを考えていてその点は面白かったし、仕掛けをすることに労を惜しまない班など、少しずつ、意識もからだもやわらかくなってきた感じだ■でも、先週やった「気持ちのいいものを探す」にしろ、今回のオプ・トランス展にしろ、感覚の幅を拡大しろというようなことを僕は口にしているのだが、それって最終的に、ドラッグ関連なことになってしまうのではないかと自分でも疑問だ。18日の日記を読んだ人からいろいろ言われたが、自分を制御できなかったあの感覚はたまらなく変だった。「変」に出会いたいのだなあ。クスリの力を使わず。それはきっと可能なはずだし、「変」は様々な姿をしているにちがいない■
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