■そういえば、きのう一年生の授業のあと数人の学生がやってきて、「ミュージカル研究会の顧問になってください」と言ったのだった。「ミュージカルにもいろいろあるなあ」ともごもご答えると、「子どもからお年寄りまで楽しめるミュージカル」だという。ちょっと困った■朝、八時に家を出ると少し雨だ■また一年生・Aクラスの授業。五時に寝て、七時に起き、睡眠時間がほとんどないが、授業がはじまってしまえば集中する。このクラスは「考えることが好きな者」が少ないのだろうか。なにか課題を出しても、考えることに苦しんでいる。やり方を変えるべきだろうか。だが、何人か、よく考え、考えることを楽しんでいる者もいるようだ。ワークショップでもそうだが、「形」にはめないようにしようと課題を与えて考えさせる。考えることを通じてからだを意識できればと思うのだが、むつかしいな、ミュージカル研究会のことを考えるよりむつかしい■一方で、扇町でやっているワークショップの掲示板に京都グループの一人、Kさんが書いていた■「京都班はまた週に2回も集まってしまいました。煮詰まりつつ。今日もこの指摘が出たのですが、わたしたちはあきらかにプロセスを楽しんでいる。発表を完成させる気はあるのか。ということ。全員が大きく頷いたとはなんとおそろしいことか。しかしとても楽しいのです。どうしたことなんでしょう」■ワークショップと大学の授業のちがい、個人で考えるのと集団で考えることのちがいは当然だとしても、歴然と異なるなにかがある。個人の資質だけじゃないだろう。べつに場をわかせるものだけ評価しているわけではないし、それぞれの表現を尊重しているつもりだ。プロセスに対する態度かなあ。あるいは、「楽しみ方」「遊び方」を知らないというか■学食に行くと、映像コース一年生のY君とMさん、さらにI君、あとから舞台コースのUさん、さらに二年生のYとHがいて、少し話をする。結局、二年生の発表が終わって僕に時間ができたらうちに来て食事会という約束になり、それを「祭り」と呼んで一週間ぐらい泊まり込むという恐ろしいことを言い出した。まあ、面白かったけど■家に戻り少し寝る。眠ってから『JN』の原稿を書く。ようやく書き上げた。次は朝日だ■
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