■よく眠った■夜、扇町でワークショップ。「気持ちのいいものを探す」という課題の発表。「ガムを人に配り、その枚数と人数がぴったりあったとき気持ちがいい」という発表が面白かった。この課題はこれまで何度かやったがこの種類の「気持ちよさ」ははじめて見た。名作「2Hの鉛筆で字を書いたあと、6Bの鉛筆で字を書くと気持ちがいい」とはまた異なる気持ちのよさ。このテイストは気がつかなかった■そのあと、「私の考える肉体訓練」をやり、少しずつかたさがほぐれてきた気がする■また京都グループと阪急で一緒に帰る。誰かがお腹が空いたと言いだしたので、じゃあうちへ来てなにか作って食べるかと口にしてしまい、結局、最終的に朝の八時過ぎまで何人かは京都の僕の家にいた。うちの大学の学生たち、立命館のH君、同志社のK君、京大のKさんって、よりによってなぜ京都グループは学生ばかりなのだろう。京都はそういう土地なのかな。それで、ご飯を炊き、カレーなど作って食事。見せるべきではないビデオを見せて少し後悔する■筑摩書房の打越さんからメール。考えてみるとこの日記ではたいてい人の名前はアルファベットで表記するのに打越さんだけ名前だ。このあいだ川島雄三の言葉と書いた「花に嵐のたとえもあるぞ。さよならだけが人生だ」は、「川島雄三が好きだった『厄よけ詩集』に入っている井伏鱒二の詩、というか『勧酒』という漢詩の翻訳ですね」とのこと。それ、BSで放送されていた川島雄三の『貸間あり』で数日前に知ったのだった。すごく変な映画だった■みんなが帰ったので眠ったが、選挙の宣伝カーに何度も起こされる。原稿を書かなくちゃいけないのだった。なぜ締め切りはすぐに来るのだろう■
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