[2001年02月07日]


■午後になってから学校に行く。あるものを提出するためだ。数日、このことで悩んでいたが、悩みつつもいろいろ思いつきがあったり、課題にすべきことも見つけた。仕事とはそういうものだ。大変であればあるほどためになる。あまり詳しく書けないのには事情がある。いずれ書く■それで気分がすっきりしたが天気はひどく悪い。雨が降り出しそうななかバスに乗ってどこかに行こうと決める。すぐに来たバスは、北大路バスターミナル経由、金閣寺行きで、途中、千本北大路を経由するのでそれに乗ることにした。だんだん京都のバス路線がわかってきた。地理もずいぶん詳しくなり、どこでどう乗り換え、どのバスに乗ればどこに行けるかわかる。途中、大徳寺の前を通る。降りようかと思ったが、雨だし、寒いのでやめた。千本北大路でべつのバスに乗り換えるころになって雨が少し強くなる。傘がないのである。コンビニで買おうかと思ったがそんなことをしていると傘がどんどんたまるのでやめた。さらにバスで、千本中立売へ。近くに「千本日活」という映画館があるのは10月頃に見つけ、なんだかすごい建物だと思っていた■このあたりが五番町といって、かつて遊郭のあった土地だと知ったのはごく最近だ。水上勉の「五番町夕霧楼」の舞台。いまでは何の変哲もない町の一角。ただ、いかにもそれふうの木造家屋がある。残っているのが奇跡といっていいほど、いまにも崩れそうだった。雨で身体がしめってゆくような気分。天気がよければもっと歩くのに■三月いっぱいで『青空の方法』は終わるが、月一でまた新たに朝日で連載がはじまる。タイトルをどうしようかという話になったが、つながりをもたせるために、「青空」か「方法」は残してほしいとのこと。「青空も方法」とか、「青空と方法」はどうかなどと考える。最新作だったか忘れたが、ポール・オースターの翻訳のタイトルがよかった。『空腹の技法』。いいな■

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