[2000年12月18日]


■いま世田谷にいるのだから、「世田谷日記」にしないとまずいと思い、そうすることにした■あっというまに東京での日常の再開。小説を書かねばいけないがどうもだめでついコンピュータ関連のWebなど見にゆきまた新しい自作機を作りたいなどと考える。柄谷行人と村上龍の対談が雑誌にあったのを京都の本屋で見つけて立ち読みすると、柄谷さんはやたらコンピュータの話をしている。しかも、Linuxのことなど。『草の上のキューブ』は、名前は出てこないがLinuxのことを書いている。なんだかうれしくなった。あと気になっているのは、MacOS Xのことで、やっぱりUNIXだそうじゃないか。使いたくなったが新しいMacを買ってからだ。いつのことになるかわからない。MacのCPU速度は、INTELや、AMDに比べるといっこうに上がらないが、どこかで劇的に上がるのではないか。MacOS Xはかなり重いらしい。上がってはじめて実用的になるにちがいなく、そのときがよく言われる「買い」だ。よくわからないけど■いくつか書いた原稿の掲載紙が届けられた。「Z−KAN」という雑誌の特集は、「フリーター」である。フリーターと呼ばれる者のインタビューや様々な角度からの分析がある。「フリーター」は英語にはない和製英語と呼ばれる言葉だといまさら説明している文章は凡庸だが、「アルバイトする者の身体」のことを演劇の問題として考えているし、アルバイトをテーマにした作品をなんらかの形で書こうと思っていたので興味深かった。いまの僕は形式的には大学に就職しているものの、そもそも劇作家とフリーターはどう異なるのか。自由業と呼ばれる仕事をずっとやってきた。自由業とフリーターはなにがどうちがうのか。厳密には説明できないはずだ。よるべない仕事である■

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