■i−モード版のPAPERSのトップページに「京都その観光と生活」がないとメールをいただく。東京に戻ってからなにをまちがったが、古いファイルをアップしてしまった結果だ。メールを読んですぐに直した■世田谷パブリックシアターで『ゴドーを待ちながら』を見た。演出が佐藤信さん、ウラジミールとエストラゴンに、石橋蓮司さんと柄本明さん。柄本さんの意識的にそうするいいかげんな演技に驚かされた。「行こう」「どこへ?」というやりとりを戯曲で読むと、そこに詩的な劇言語を読みだしてしまいがちなのに、柄本さんはそれを意識的にいいかげんに発するので、簡単に書けば、言葉がどんどんどうでもいいものになってゆく。すると『ゴドーを待ちながら』の構造が見事に描かれることになり、「待つ」という行為の、そこにある「ムダな時間」の「ムダ」がたしかなリアルさで浮かび上がると僕には見えた。見終わってからアフタートーク。パブリックシアターの松井さんと舞台上で話す。ベケット周辺の話を30分ほどしたあとで会場から質問を受けるが、やっぱり会場からの質問はとんでもないことをいう人がいてとても楽しい■劇場の外に出ると雨になっていた。近くの餃子屋で夕食。三軒茶屋からタクシーで帰る。道が混んでいた■
●十二月分
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