■僕の授業がある大学の「楽心荘」という施設は山の上にある。長い坂を上がり、階段をいくつも上ってようやく楽心荘のある場所にたどり着いて驚いたのは、早くから学生が来てきょうの授業に備えていたことだ。発表の日である。なにやらわからぬ熱気がある。先週、「実技の授業で発表ができないというのは白紙で解答用紙を出すようなものだ」と言ったのが効いたのか今週の出席は、受講者39人中、37人。しかも早くから来て準備している。ほんとうに驚いた。で、発表。授業によく出ているグループは形になっているが、当然のことながらやってない者らはもうひとつである■夜、学生らの何人かがうちに来て、大掃除をしてくれたのだった。助かった。さらにタイカレーを作ってくれたのでみんなで食事。なにしろうちで米が炊けないと知った学生が炊飯器を抱えてやってきた。煮物を作って持ってきた者もいてこういうのは一人暮らしだとなかなか食べられない。いろいろ話す。「すりガラス事件」やちょっと書けない話などいろいろ。何人か帰ってしまうとさみしくなるのも大人としてちょっとあれだが、結局、朝までいた学生もおりそのまま九時からの授業に出たという。それで僕は爆睡。夕方まで寝た■
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