[2000年12月9日]


■学内にある劇団の公演を見た。出演している者の大半が僕の授業に来ている学生だ。感想は……。気になったのは、終演になって役者やスタッフたちが、ある種の演劇にありがちな声の出し方で、「ありがとうございました」と大きく発することだ。そこに含羞はない。見ているこちらが恥ずかしい。「演劇」ってやつの僕が苦手な部分で、どこで覚えたんだか踏襲された、くだらない制度的なもの。15年前それをやめようとわたしたちはまず考えた。東京ではほとんど見られなくなったが、関西ではまだ生き残っていたのか。というか、ああいったことで、「演劇をやっています」と自ら確認するということか。それはまちがっている■終演後、劇団員ではないほかの学生たち数人と近所の神社まで散歩した。ちょっと気が晴れたが、一乗寺の町の近くでわかれ、ひとり叡山線に乗って帰るころからまたうつ状態だ■

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