[2000年12月5日]


■大学で舞台芸術コースの会議があった。途中、様々な演出家によるチェーホフの『三人姉妹』の有名なラストをビデオで見たがことのほか面白い。それぞれの演出と演技の質。なかでもただ叫ぶように有名なあのせりふを口にする演出がよかった。一人はずっと貧乏ゆすりのように身体を小刻みに動かす。せりふは反復される。まるでスクラッチするノイズが音楽を響かせるようだ。なるほどなあ。こういう刺激に出会うとまた新しいことをしたくなる■帰り、叡山鉄道と京阪線を使って三条まで帰る。三条大橋から夜の鴨川を見るととてもきれいだった。本屋に行こうと思ったがもう10時なるところ。店はシャッターを降ろしていた■『しゃべり場』のディレクターと会ったとき、『しゃべり場』ではなく、『ようこそ先輩』はどうかという話になぜかなったのだった。あの番組で演劇はこれまで何人か取り上げている。難しいとおもったが、不意に、これをやったらどうかという企画を思いついた■そんなこんなで原稿が遅れる■小説も書かねばならないのだ■

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