■意見を求むと書いたら、『真剣10代・しゃべり場』についてすごくたくさんのメールをもらった。ありがたい。80パーセントが出るなという意見。出ろという意見に、僕のことを見てみたいとあって、俺は「珍獣」とか「秘仏」とかそういったあれじゃないと思ったのだが■さて、授業の日である。やり方を少し変えた。とにかく三人がそろい、形になっているグループだけに発表させる。遅刻してきた者、グループがそろっていない者、これまでの授業に出ていなくてどこの班にも所属していない者はただ見学。先に進める者だけを優先しじっくり時間をかけて芝居を見る。つまり民主的な運営をやめたということだ。大学は小・中学校とはちがう。自主的に授業に取り組み、主体的に関わらなければ意味がない。そういうものだと決めたとたん教える側としてはとたんに気が楽になった。少し教室の雰囲気が変わった。受け身でいた者らがなにか考えるようになった気がする。全員との対話はしたいと思う。そのへんは粘りたいし、それぞれのことを理解した上で今後も授業をするつもりだ。まじめだからいいわけでもなく、出席しないからだめってわけでもない。むつかしい話だ■朝はずいぶん冷えたが午後から天気もよくあたたかい。大学からの帰り詩仙堂まで歩いたが、近くまで行ったら観光バスが到着。こりゃあ混みそうだと思い、方向を転換、一乗寺の恵文社へ。『sumus』というミニコミを購入。本が好きな人たちによる書物への愛情に満ちた雑誌だ。いろいろ面白い。荻原魚雷という人の『尾崎一雄のいろいろ』は淡々とした文章が泣かせる。あと付録になっている『スムース流京都カルチャーマップ』がとてもいい■
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