[2000年11月22日]


■久しぶりの授業■出席者が少ないのではじめ学生たちに話を聞くことにした。それぞれの持つ授業に対する感想。遅刻してきた者らがある程度集まってきたところで前回の宿題にした三人の芝居の発表。稽古してきたところはそれなりの形になっているが、まったくだめなグループもいるし、そもそも三人そろわないグループが多い。授業はちっとも進まない。授業のやり方を変えるべきなのか。もっと考えないとなにも成果が生まれないまま終わってしまいそうだ。たとえば、一週間、この授業だけに集中させることが目に見える変化を学生らにもたらすかもしれない。ワークショップなどそうやって作業が進む。大学で演劇を教えるとはどういったことだろう。やはり考え方を変えるべきか■ワークショップは、「俳優」に向け、短い期間で「訓練する」という主題がある。大学はことによると、作業を通じて教える者の「考え方」を学ぶということではないか。というかそう考えないとこの授業の構成(一週間にいっぺんの授業)では、「訓練」は不可能だ。そもそも集中しない■いまのままでは、発表などまず考えられない。なにかまちがった気がする。たとえば、「発表」という目的があり、そこに向かって授業をすすめる方法もあるだろう。システム化された授業。教えるプロならきっとそうする。だが僕はそうではない■授業が終わってから何人かの学生たちと話をする。話を聞き、少し救われる思いがした■

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