■大阪の扇町ミュージアムスクエアで、中村有志君が舞台をやっている。雨の中を観に行った。ちょっとしたところで身体の動きがきれいなのはさすがである。何度もころぶところなど、勅使河原三郎より身体にやわらかさを感じる。二人は、同じパントマイムの研究所出身だが、それが基本にありながらこういうのはやっぱり意識の問題だろうか。というか、転ぶときの重心の位置かもしれず、それは単に技法ではない。どこで転ぶかに思想がこもるというか。重心が高く意味ありげに転ばれるといやなものだ。中村君は足首あたりを重心にして転ぶ。そのやわらかさ。
●十月分
●世田谷日記
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