[2001年01月09日]


■昼の二時まで眠っていた。あしたの授業のための準備。夕方、ようやく外に出、本屋へ。雨が降っていたので傘をさして河原町まで歩く。経堂で探していた本など見つけ、文庫など数冊買う。食事したあと、Cafe OPALへ。夕方だったせいかOPALは混んでいた。正月のあいだコンピュータに接していなかったせいか眼の調子がたいへんよろしい。本がよく読める。OPALの照明の下でも読めた。いつもなら河原町通りまで自転車を使うが、歩けば、また新たなものを見つけるもので、三条に「弁慶石」を見つけた。弁慶が愛した石だという。ほんとうなのか。そのあたりを「弁慶石町」というと謂われにあるが、そんな地名があるか疑問だ。「謂われ」など、よく看板に書かれているが、それを読むのがことのほか好きだ。読まずにいられない気分にさせられる。ときどき、「謂われ」かと思って近づいてゆくと、「公園使用上の注意事項」といったなんでもない看板だったりしてがっかりする。まぎらわしい看板は困るよ■横光利一の『純粋小説論』をはじめて読んだ。横光利一はその時代のいわゆる「ナウ」ってやつであった。パソコン通信もインターネットもない時代に、「小説は読者が作る」などといい、読者からの手紙によって物語が変容する小説の試みをしていたという。最近、インターネットで、メールなどによって話が変わる小説が発表されているが、メディアのちがいはあってもすでに横光利一がやっていたのかと思うと驚かされる■

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