u-ench.com 1998-3-10 vol#24



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宮沢章夫 akio@u-ench.com

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遊園地再生事業団が運営するWebSite PAPERSです。遊園地再生事業団の活動予定、主宰する宮沢章夫の個人的なPage、ほかにも、WorkShop情報、などで構成されております。毎週火曜日更新(の予定)で、今週はスタイルシートってやつで作ろうと思ったけれど、よくわからないので、やめました。考えていたら時間ばかり過ぎてゆく。だから、いつもの調子です。 WAT's NEW はありません。うーん、新しいページを作ったり、すでにあるところを更新したいのだが。バックナンバーこちら --> GO to BackNumberSalon


  日記ははじまらなかった

 先週、予告したかのように見えたかもしれないが、日記ははじまらなかったのである。五日にレクチャーが終わり、いよいよ戯曲を書き出すので、だったらそこから日記を書こうと考えたが、はじまらなかった。書く気力が出てこなかったのである。



  稽古、まもなくはじまる

 3月20日が、けいこはじめである。こんどは主に、若い俳優たちとの仕事だ。べつに、若い俳優と仕事をするのはたいへんではないが、「彼氏」を、つい、連中のようなアクセントで口にしてしまうような、妙な影響を受けるのは困った話だ。
 


    置き場所に困る
 ROMを吸い取るだけの目的で(理由は問うな。説明がめんどうだ)、MacのPlusを五千円で買ってきた。これで我が家には、12台のコンピュータがあることになったけれど、さすがに置き場所がない。日本に限っての話だが、コンピュータは、日本の住宅事情ともに進化した歴史が浅いので、大きさの基準が曖昧なのではないか。でかいタワー型など、人はどうしているんだ。
 Lecture
. そんなわけで、世田谷パブリックシアターのレクチャーが終わった。毎月、演劇書を読み、メモを取ってまとめ、構成し、という作業は久しぶりに勉強になった。準備の段階でも発見があったが、実際、100人ぐらいの前で話していると、その途中、不意にべつの発見をするのが面白い。主催している側の人に、早稲田で、週に一回、講義をやらないかと言われたが、そんなことをしたら、俺は死ぬ。
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SMALL WORLD
 PAPERSによく登場する「み特派員」から、「あなた」という言葉が、「あたな」になっているとメールで指摘された。これまでに二回あったという。しかも、「み特派員」は、今月の19日からロンドンに行くとメールにある。俺が、おそらく明日から稽古がはじまり、戯曲をまとめようと死にものぐるいになっているころ、やつは、機上の人だ。
 ロンドン。
 なんという、ふしだらなひびきの言葉だろう。ロンドンなんか、沈没してしまえばいいんだ。
 ま、それはともかく、「いいまちがえ」はたしかフロイトが論じていたはずだが、キーボードの「打ちまちがえ」もまた、論ずるに足る問題かもしれない。なぜ、「あなた」が、「あたな」になってしまうのか。
 

特派員報告「わたしの自慢」
み特派員
 わたしは、「クレージー・キャッツ」を有楽町の今はなき「日劇」でみたことがある。1971年生まれで、そうそういないと思う。日劇に行ったことのある人。おまけに「クレージー」のステージを見た人。これは私の中で「ものすごい自慢」なのだが、同じ年の友人達にはうらやましがられることはなかった。うらやましがってくれるのは、「クレージー」がナイスなコミック・バンドであることを知っている、年上の人たちに限られるのは、寂しい限りだ。
 なぜ家にあるのか、よくわからないものの数は多い。たとえば、これはどうだ。SEIKO製の、「ピラミッドトーク」である。
 頭のてっぺんを押すと、音声で時間を知らせてくれる。もう10年以上前の先端製品。みんなして、頭を、ぴこぴこ押したものだった。で、たとえば、「山田」だったら、ぴこぴこ押すことで、「やややややまだ」などと声がし、面白いがそれも当時の流行。ラジカル・ガジベリビンバ・システム第一作『ここから彼方へ』の小道具に使われた。なぜ、我が家にあるかはなぞ。
『シャイニング』のジャック・ニコルソンがドアをぶち破って入ってくる場面はこわい。ただごとではない。で、『ツイスター』を見ていたら、竜巻がやってくるドライブインシアターで流れているのがあのニコルソンだった。あの「遊び」は面白かったが、これからは恐怖をあおる表現としてあれを確立してほしい。それが「ニコルソン」だ。新しいテクニックの誕生である。ニコルソン。

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3/10 一九四五年、東京大空襲。(被害者ではない、日本人はあくまで、加害者である)3/11 一九二二年、日本で初の旅客飛行。岐阜県各務原、東京代々木。乗客二人。飛行時間2時間11分。(誰だ、その二人は?)3/12 一八七六年、官庁、一・六休暇(毎月、一の日と六の日を休む)を廃し、日曜全休、土曜半休を定める。(ずいぶん、休んでたんじゃないのか、それ)3/13 一九五七年、『チャタレー夫人』有罪判決。(いわゆる「わいせつ裁判」である。「わいせつ」という言葉自体、あれだが、なしくずし的にゆるめられる規制は、日本的だなあ)3/14 一九七〇年、大阪万国博覧会開会式。翌日一般公開。(よく覚えていない。覚えているのは、モルモン教のパビリオンにまちがって入ってしまい、やけに親切な外国人に会ったことだ)3/15 一九四七年、東京35区制を22区に整理。麹町、芝、牛込、下谷、深川などの区名消える。(古い小説を読むとそうした区が出てくるので、いまはもう存在しない区があることは知っていたが、そんなに数が多かったとは知らなかった)3/16 一九六八年、南ベトナム、ソンミで、米軍による大量虐殺事件。(子供の頃の記憶はあいまいだが、「ソンミ」という言葉はよく覚えている)
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<編集後記>
 
ちょっと考えたのだが、特配員を一同に集めるのも面白いのではないか。「特派員大会」だ。それで、特派員どもが集まったところで、穴に落とすというのはどうだ。穴を掘るのがめんどうなのでそんなことはしないが、「特派員大会」は、なんだか、面白そうだ。
◎ハローはいやだなあ。ときどき、ハローと声をかけてくるばかものがいる。英語圏の人間はいい。なにも日本で、日本人がそうする必然性はないだろう。ハローか。うーん。◎


Published: September 9, 1997 Updated: March 3, 1998
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