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.............1998-5-26 | ![]() |
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太った人間は、奇妙な音を奏でる。職場の上司は、いわゆる「でぶ」である。彼は何故か就業中に、シャドウピッチングにトライする。すると、「すりすり」という不吉な音が私の耳に入る。それは彼が内股をすっている音だ。 また、「がさがさ」と耳障りな音がして振り向くと、他人のお菓子を無断でむさぼり食べる、彼の姿が視界に飛び込んでくる。 もう、気になって仕事にならない。 全員でぶの職場だったら、私の集中力はどんなに散漫になることだろう。
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以前、書いたことがあるが、み特派員がロンドンに行った。その報告が写真とともに送られてきたので、紹介したい。PAPERS初の、海外取材である。 み特派員の
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外出時その日の天気予報を確認することは誰でもやるだろう。その際参照するデータに「降水確率」というものがある。私は以前からこれが不思議で仕方がなかった。 「いったい何の確率なんだ?」 ブラウン管のアナウンサーは訓練された明快な発音で告げる。 「1mm以上の雨または雪の降る確率は、」 こんなことで私はだまされない。小学校の算数で習得した、「%」に関する式は「部分割る事の全体かける100」であった。降水確率の場合、分子と分母にそれぞれ何を当てはめて算出しているのか判らないではないか。アナウンサーの言う通り、「降水確率」が「1mm以上の雨または雪の降る確率」であるとするならば、「降る=100%」「降らない=0%」という二者択一しかあり得ないのではなかろうか。 だが、現実には「30%」などといった降水率がまかり通っている。 たとえば、「10%の降水確率」という予報が出された。この程度ならいわゆる「普通の人々」は「今日は傘を持ってでないでも大丈夫だ」と考えるはずだ。にもかかわらず、午後から雨が降ったとしよう。気象庁は言うのだ。 「9割は降らないはずだったけど、残りの1割の日だったね」 なんてずるがしこいんだ気象庁、と私が考えるのも無理からぬ話ではないか。ことあるごとに知人に尋ねてみたが、私の満足する「降水確率」の定義を提示できる者はなく、果ては「お前がひねくれすぎてんだよ」と、自らの怠惰を棚に上げて私の探求心を非難する輩まで現れた。 結局「降水確率なんて偉そうな名がついてても、本当は予報官が経験と勘で適当に出してる目安に違いない」と、乱暴な断定で納得するしかなかったわけだが、「気象庁のホームページ」の存在を知って「もしや」という予感とともにさっそくブラウザを立ち上げた。 「 雨(雪)の確率30%とは」 なんて誠実なんだ気象庁。私の疑問を予想していたかのごとく、その項目は地味にだが国民に降水確率の真相を告げるためにそこにあった。問い合わせが気象庁に殺到したに違いない。積年の疑惑が晴れるときが来た。 >降水確率30%という予報が100回発表されたとすると、そのうち約30回は >1mm以上の雨が降るという意味です。 いったいこれはなんだ。 |
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<編集後記> 帰ってきました。復活です。長かった。この空白は長かった。もう消滅するのかとさえ危ぶまれたPAPERSだが、どっこい生きている。そんなにヤワではないよ、わたしは。死んだかと思えばまた復活。おきあがりこぼしか俺は。次週も乞ご期待。 |
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![]() ![]() Published: September 9, 1997 Updated: May 24, 1998 Copyright 1997 by the U-ench.com |
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